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【全国1,741自治体を調査】ペット火葬費用の自治体別一覧|市役所に頼めるのは69%

読了 27分
ペット火葬 自治体の費用差を伝える、日本地図と犬・猫に寄り添う女性を描き、全国100市区の料金や返骨の違いをまとめたアイキャッチ

大切なペットを見送るとき、火葬の費用がいくらかかるのかは気になるところです。自治体に頼めば抑えられると聞いて、お住まいの市区町村のページを探した方もいるでしょう。
ところが、自治体のペット火葬には、そもそも受け付けていない市区町村があります。全国1,741市区町村を調べたところ、受け入れているのは1,198、受け付けていないのが486でした。4軒に1軒以上が対象外です。

この記事では『ones ceremony』が、全国1,741市区町村の公式サイト・例規集・一部事務組合の資料を1件ずつ確認した結果をもとに、自治体のペット火葬費用の実態をご紹介します。

【この記事でわかること】

  • 全国1,741市区町村のうち、ペットの火葬を受け付けているのは1,198(69%)
  • 手数料は無料から数万円まで。金額を確認できた993自治体の中央値は1,500円
  • 遺骨が返るのは186市区町村(11%)、火葬に立ち会えるのは19市区町村だけ
  • 犬の場合は火葬の申し込みとは別に、狂犬病予防法にもとづく死亡の届出が必要
  • 受け付けていない自治体は486。その場合は民間のペット葬儀社に頼むことになる


お住まいの自治体がどうなっているか知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

ペット火葬費用の自治体別一覧。全国100市区の費用差、自治体と民間の火葬形式・返骨・立ち会いの違いを比較した図解。

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ペットの火葬費用は自治体と民間でどう違う?

ペットの火葬には、自治体に頼む方法と民間業者に頼む方法があります。この2つは費用の桁が違うだけでなく、できることも大きく異なります。まずは全体像を押さえておきましょう。

項目自治体民間業者
費用の目安無料〜数万円(中央値は1,500円)8,500円前後〜68,000円前後
受け入れの有無1,741市区町村のうち486が受け付けていない制限なし
遺骨の返却できるのは186市区町村(11%)できる(合同火葬を除く)
立ち会いできるのは19市区町村のみできる(個別立会火葬)
火葬の方法ほぼ合同火葬合同・個別一任・個別立会から選べる
お別れの時間窓口で引き渡して終わり立ち会いなら1時間ほど
申し込み先清掃事務所・斎場・クリーンセンターペット葬儀社
利用できる方その自治体に住んでいる方制限なし

参考:自治体の金額は全国100市区の公式サイトを確認して集計(2026年10月時点)。

自治体のペット火葬費用の特徴

自治体のペット火葬費用は、民間業者よりお求めやすい水準です。金額を確認できた993自治体のうち、4割にあたる411自治体が1,000円以下でした。無料で引き受ける自治体も12あります。

自治体の費用が抑えられている理由は、ペットの遺体を一般廃棄物として扱い、ほかのペットとまとめて焼却しているためです。そのため飼い主さんは、遺骨を返してもらえないのが一般的です。

飼い主さんに気をつけていただきたいのは、そもそも受け付けていない自治体が486あることです。お住まいの市区町村が対応しているかを、申し込む前に確かめてください。

民間業者のペット火葬費用の特徴

民間業者のペット火葬費用は、自治体より高くなります。体の大きさと火葬方法によって、8,500円前後から68,000円前後まで幅があります。

民間業者の費用が高くなる理由は、1体ずつ専用の炉で火葬し、遺骨を骨壺に納めて返すためです。飼い主さんは、火葬に立ち会ってお骨上げをすることもできます。

民間業者は、遺骨を手元に残したい飼い主さんや、お住まいの自治体が受け付けていない飼い主さんに向いています。

全国1,741自治体を調べて分かったこと

ここからは、全国1,741市区町村を1件ずつ調べて分かった結果をまとめます。受け入れの有無・遺骨の返却・立ち会いの3点を見ると、自治体のペット火葬の実態が見えてきます。

自治体のペット火葬を受け付けているのは1,198市区町村

自治体のペット火葬を受け付けているのは、全国1,741市区町村のうち1,198でした。割合にすると69%で、およそ7割の自治体が飼い主さんからの依頼を受け付けています。

一方で、受け付けていない自治体は486ありました。これらの自治体にお住まいの方は、民間のペット葬儀社に頼むことになります。

残る57自治体は、公式サイトや例規集を調べても制度の有無が分かりませんでした。この57自治体にお住まいの方は、市役所や町村役場に問い合わせてみてください。

自治体のペット火葬で遺骨が返るのは186市区町村

自治体のペット火葬で遺骨が返るのは、186市区町村でした。全体の11%にあたり、9割近くの自治体では遺骨が戻りません。

遺骨が戻らない理由は、自治体の多くがペットをほかのペットとまとめて焼却しているためです。

遺骨が返る自治体は、斎場に小動物専用の炉があり、1体ずつ火葬する区分を選べるところに集中しています。飼い主さんがこの区分を選ぶと、合同火葬より料金は高くなります。遺骨を手元に残したい方は、お住まいの自治体に単独火葬の区分があるかを確かめてください。

自治体のペット火葬に立ち会えるのは19市区町村だけ

自治体のペット火葬に立ち会えるのは、全国で19市区町村でした。全体の1%ほどで、7つの県に限られています。

  • 青森県:五所川原市、平内町、三戸町、南部町、田子町
  • 群馬県:太田市、大泉町、千代田町、邑楽町
  • 和歌山県:橋本市、有田市、有田川町、広川町、かつらぎ町
  • 滋賀県:守山市、野洲市
  • 岐阜県:中津川市
  • 愛知県:田原市
  • 奈良県:御所市

このうち滋賀県と奈良県の3市は、火葬そのものではなく骨あげへの立ち会いです。ほかの自治体で立ち会えない理由は、ごみの焼却施設や斎場の作業区域にペットを搬入するためです。飼い主さんは窓口で引き渡して終わりになります。最後まで見送りたい方は、民間業者の個別立会火葬を選ぶことになります。

参考:全国1,741市区町村の公式サイト・例規集・一部事務組合の資料を確認して集計(2026年10月時点)

市役所にペット火葬を頼むときの流れ

ペットが亡くなったあと、市役所に頼むときの流れは3つの段階に分かれます。どの自治体でもおおむね共通しているので、順に見ていきましょう。電話をかける前に読んでおくと、やりとりがスムーズです。

自治体の窓口に電話して受け入れの可否を確認する

はじめに、お住まいの自治体の窓口へ電話をかけます。全国1,741市区町村のうち486は受け付けていないため、対応しているかの確認が最初の一歩です。

電話先は、清掃事務所・斎場・動物愛護センター・委託業者の4通りに分かれます。市役所の代表番号にかけると担当に回されるまで時間がかかるため、公式サイトで窓口を調べてからかけてください。

受付は平日の日中が中心です。夜間や休日に亡くなった場合は、翌営業日まで待つことになります。

ペットを安置して必要なものを用意する

電話のあとは、引き取りまでペットを安置します。多くの自治体は申し込みの翌日以降に対応するため、その間の保管は飼い主さんが行うことになります。

安置では、体の下にペットシーツやタオルを敷き、保冷剤などで冷やした状態を保つ方法が一般的といわれています。直射日光の当たらない涼しい場所に寝かせてあげてください。

入れ物の決まりがある自治体もあります。稲城市はビニール袋と段ボールを指定し、副葬品は入れられません。町田市は紙製の箱です。

自治体へ持ち込むか引き取りに来てもらう

最後に、自治体へ持ち込むか、自宅まで引き取りに来てもらいます。持ち込みができると明記しているのは482自治体でした。

持ち込みと収集で料金が変わる自治体もあります。仙台市は持ち込み1,800円に対して収集3,700円、神戸市は持ち込み2,000円に対して収集4,000円です。

支払い方法も自治体で違います。その場で現金を払う自治体のほか、先に処理券を買って貼る自治体もあります。金額を確かめてから向かってください。

参考:全国1,741市区町村の公式サイト・例規集・一部事務組合の資料を確認して集計(2026年10月時点)

犬の死亡届と自治体のペット火葬の関係

犬を飼っていた方は、火葬の申し込みとは別に死亡の届出が必要です。狂犬病予防法にもとづく手続きで、猫やそのほかのペットにはありません。見落としやすい点なので、先に押さえておきましょう。

犬が亡くなったときは、登録している自治体へ死亡の届出をします。横浜市は「登録事項に変更が生じた場合や亡くなった場合は、30日以内にお届出ください」と案内しています。期限の書き方は自治体で違うため、お住まいの自治体のページで確かめてください。

届出の窓口は、火葬の窓口と同じ部署になる自治体が多く見られます。火葬を申し込むときにまとめて手続きできるか、電話で聞いてみてください。鑑札と注射済票の返却を求める自治体もあるので、持参するものもあわせて確認しておくと安心です。

マイクロチップを登録している犬は、扱いが変わります。狂犬病予防法の特例制度に参加している自治体では、環境省のデータベース「犬と猫のマイクロチップ情報登録」で登録事項を変更すれば、窓口での申請は不要です。中央区はこの方式を採っています。参加していない自治体では、従来どおり窓口への届出が必要です。

猫やそのほかのペットは、狂犬病予防法の対象ではないため死亡届は不要です。ただしマイクロチップを登録している場合は、データベース側の手続きが必要になります。

参考:横浜市戸塚区「犬の登録・変更・死亡の手続き」/
中央区「犬の登録と狂犬病予防注射について」/
京都府「マイクロチップ装着等の義務化にかかる狂犬病予防法の特例について」

都道府県別に見る自治体のペット火葬費用一覧

ここからは、都道府県ごとにペット火葬の受け入れ状況をまとめます。同じ日本でも、ほぼすべての自治体が受け付ける県と、2割ほどしか受け付けない県があります。お住まいの都道府県の行をご覧ください。

都道府県市区町村数受け入れている受け入れの割合遺骨が返る
北海道1799855%7
青森県402562%8
岩手県332679%4
宮城県353086%13
秋田県251768%6
山形県3535100%5
福島県595492%6
茨城県441432%3
栃木県252184%4
群馬県352263%10
埼玉県635486%24
千葉県543667%6
東京都625589%0
神奈川県331855%4
新潟県302480%4
富山県15427%1
石川県1919100%2
福井県171165%3
山梨県27519%0
長野県774964%13
岐阜県423788%2
静岡県352263%2
愛知県544583%1
三重県292897%5
滋賀県191579%4
京都府261869%1
大阪府4343100%4
兵庫県4141100%7
奈良県392872%8
和歌山県301963%6
鳥取県191263%5
島根県191368%0
岡山県271763%8
広島県231252%0
山口県191474%0
徳島県241146%0
香川県171694%5
愛媛県201785%0
高知県342059%0
福岡県603558%0
佐賀県201785%1
長崎県211886%1
熊本県451942%0
大分県181478%0
宮崎県262077%3
鹿児島県431637%0
沖縄県411434%0

参考:全国1,741市区町村の公式サイト・例規集・一部事務組合の資料を確認して集計(2026年10月時点)。市区町村数は特別区を含む

ペット火葬を受け付ける自治体が多い都道府県

ペット火葬を受け付ける自治体の割合が高いのは、山形県・石川県・大阪府・兵庫県です。この4府県は、すべての市区町村が受け付けていました。

次いで三重県が97%、香川県が94%、福島県が92%と続きます。これらの県にお住まいの方は、市区町村に問い合わせればほぼ対応してもらえます。

割合が高い県には、小動物を扱える斎場を複数の市町村で共同運営しているところが多く見られます。

ペット火葬を受け付ける自治体が少ない都道府県

ペット火葬を受け付ける自治体の割合が低いのは、山梨県の19%です。27市町村のうち、受け付けているのは5つにとどまります。

次に低いのが富山県の27%、茨城県の32%、沖縄県の34%、鹿児島県の37%でした。これらの県では、民間のペット葬儀社に頼むのが基本になります。

割合が低い県では、ごみ処理施設でペットを受け付けない運用が広がっています。お住まいの自治体が対象外なら、ones ceremonyで地域のペット葬儀社を探してみてください。

返骨できる自治体が多いのは埼玉・宮城・長野

遺骨が返る自治体が多いのは、埼玉県の24市町村です。次いで宮城県と長野県が13、群馬県が10と続きます。

埼玉県で多い理由は、一部事務組合が運営する斎場に小動物専用の炉があり、1体ずつ火葬する区分を選べるためです。

一方で、遺骨が返る自治体が1つもない県は13ありました。東京都・広島県・福岡県・熊本県・鹿児島県・沖縄県などが該当します。遺骨を残したい方は、これらの地域では民間業者を選ぶことになります。

参考:東京23区各区の公式サイトおよび例規集(2026年10月時点)

政令指定都市の自治体別ペット火葬費用一覧

20ある政令指定都市のうち、ペットを受け付けているのは19市です。手数料は1,000円台から1万円を超える市まで開きがあり、重さで変わる市も少なくありません。

市名手数料搬入方法返骨申し込み先・電話番号
札幌市1,000〜6,000円(種類別)持込のみできない動物愛護管理センター 011-736-6134
仙台市持込1,800〜9,300円/収集3,700〜11,400円持込・収集できる仙台市ペット斎場 022-373-7469
さいたま市1,100円記載なしできない各区くらし応援室 048-829-6052
千葉市持込500円+税/収集1,000円+税持込・収集できない環境事業所 043-231-6342
横浜市合同3,000円〜/個別10,000〜30,000円持込・収集できる戸塚斎場 小動物棟 045-864-7001
川崎市3,000円(一律)記載なしできない川崎生活環境事業所 044-266-5747
相模原市4,300円(一律)持込のみ記載なし北清掃工場 042-779-1110
新潟市持込1,500円/収集2,200円持込・収集できない豊栄環境センター 025-386-0909
静岡市3,400円持込のみできない動物愛護センター 054-278-6409
浜松市1,250〜13,590円(重さ別)持込のみできない浜松斎場 053-471-4042
名古屋市1,100〜4,400円(重さ別)持込のみできない八事斎場 052-832-1750
京都市4,810円持込・収集できない収集受付センター 0120-100-921
大阪市1,700〜2,800円(重さ別)収集のみできない各環境事業センター 06-4301-7285
堺市動物専用炉1,000〜5,000円(収集は+1,900円)持込・収集できない死亡動物受付ダイヤル 06-7777-3339
神戸市持込2,000円/収集4,000円持込・収集できない藤定運輸 078-681-2526
岡山市火葬9,000〜13,000円/回収1,570円持込のみできる北区役所市民保険年金課 086-803-1120
広島市4,480円/9,000円(大きさ別)持込のみできない永安館 082-289-1698
北九州市2,000円/3,000円(重さ別)持込のみできない動物愛護センター 093-581-1800
福岡市1,000円(回収のみ)収集のみ—井ノ口商会 092-671-3895
熊本市受け入れなし——熊本市動物愛護センター 096-380-2153

※市名をタップすると、その市の出典ページが開きます。窓口が複数ある市は、代表的な1か所を記載しています。横浜市の個別火葬は持ち込みのみです。福岡市は回収のみで、火葬は市では行っていません。

参考:各政令指定都市の公式サイトおよび例規集(2026年10月時点。出典URLは市名のリンク先)

政令指定都市の自治体のペット火葬費用は1,000円から1万円超まで

政令指定都市のペット火葬費用は、市によって大きく変わります。さいたま市は1,100円、福岡市は1,000円で引き受ける一方、岡山市の火葬は9,000円からです。

金額に差が出る理由は、受け入れ方が2通りあるためです。ごみ処理の一環として焼却する市はお求めやすく、ペット専用の火葬炉を使う市は高くなります。

重さで料金が変わる市もあります。浜松市は1,250円から13,590円まで8段階、名古屋市は1,100円から4,400円まで3段階に分かれています。

政令指定都市で遺骨が返る自治体は仙台・横浜・岡山の3市

政令指定都市で遺骨が返るのは、仙台市・横浜市・岡山市の3市です。ほかの16市では、お骨を拾って持ち帰ることはできません。

この3市は、ペット専用の火葬炉で1体ずつ火葬する区分を用意しています。横浜市は個別火葬が10,000円から、岡山市は収骨ありが13,000円です。

飼い主さんが遺骨を残したい場合、この3市以外にお住まいなら民間業者を選ぶことになります。ones ceremonyでは地域ごとのペット葬儀社を紹介しています。

政令指定都市で唯一ペット火葬を受け付けていない自治体は熊本市

政令指定都市のうち、飼い主さんがいるペットを受け付けていないのは熊本市だけです。熊本市動物愛護センターは、ペットの焼却を行っていません。

熊本市が回収するのは、道路上で見つかった飼い主の分からない動物に限られます。飼い主さんのペットは、ペット霊園などへ相談するよう案内されています。

熊本市にお住まいの方は、はじめから民間のペット葬儀社を探すことになります。

自治体のペット火葬費用を調べるときに確認したいこと

自治体に申し込む前に、確かめておきたい点が4つあります。どれも公式サイトの隅に書かれていることが多く、見落とすと当日に断られることがあります。お住まいの自治体のページを開きながら読んでみてください。

自治体のペット火葬は体重と大きさの上限を確認する

自治体のペット火葬には、受け付けられる体重や大きさの上限があります。上限を公式サイトに書いている自治体は、受け入れている1,198のうち479でした。

東京23区は25kg未満が目安です。横浜市は箱を含めて50kg未満で、縦100cm×横60cm×高さ35cm以内という寸法の決まりもあります。

大型犬は上限を超えることがあります。飼い主さんは、申し込む前にお住まいの自治体の上限を確かめてください。

自治体のペット火葬は持ち込みと収集で料金が変わる

自治体のペット火葬は、自分で持ち込むか自宅まで来てもらうかで料金が変わります。持ち込みのほうがお求めやすい自治体がほとんどです。

仙台市は持ち込み1,800円に対して収集3,700円、神戸市は持ち込み2,000円に対して収集4,000円です。千葉市と新潟市も、持ち込みのほうが抑えられます。

持ち込みができると明記しているのは482自治体でした。車を出せる飼い主さんは、持ち込みを検討してみてください。

自治体のペット火葬は窓口が自治体ごとに違う

自治体のペット火葬は、申し込む窓口が自治体によって違います。清掃事務所・斎場・動物愛護センター・委託業者の4通りがあります。

東京23区は清掃事務所、仙台市と浜松市は斎場、札幌市と北九州市は動物愛護センターが窓口です。神戸市は藤定運輸、福岡市は井ノ口商会という民間の委託先に直接電話します。

市役所の代表番号にかけても、担当部署に回されるまで時間がかかります。飼い主さんは、公式サイトで窓口を調べてから電話してください。

自治体のペット火葬は一部事務組合のサイトに金額が載っていることがある

自治体のペット火葬の金額が、市区町村のページに見当たらないことがあります。この場合は、近隣の市町村と共同運営している一部事務組合のサイトを探してみてください。

今回の調査では、ごみや火葬を扱う施設・組合を1,423件確認しました。このうち632件が斎場系で、ペットを受け付ける炉を持つところも含まれます。

組合が運営する施設では、組合の外から持ち込むと料金が2倍から3倍になることがあります。この扱いを明記している自治体は69ありました。

参考:全国1,741市区町村の公式サイト・例規集・一部事務組合の資料を確認して集計(2026年10月時点)

自治体のペット火葬が向かないケース

自治体のペット火葬は、どの飼い主さんにも合うわけではありません。ここでは、民間業者を選んだほうがよい4つのケースを挙げます。1つでも当てはまるなら、はじめからペット葬儀社を探すほうが早く済みます。

遺骨を残したい方には自治体のペット火葬が向かない

遺骨を手元に残したい飼い主さんには、自治体のペット火葬は向きません。返骨できるのは186市区町村で、全体の1割ほどだからです。

東京都・広島県・福岡県・熊本県など13の都県には、返骨できる自治体が1つもありません。これらの地域では、自治体に頼むと遺骨は戻らないと考えてください。

民間業者なら、個別火葬を選べば骨壺に納めて返してもらえます。手元供養や納骨を考えている方は、こちらが選択肢になります。

火葬に立ち会いたい方には自治体のペット火葬が向かない

最後まで立ち会いたい飼い主さんにも、自治体のペット火葬は向きません。立ち会えるのは19市区町村だけで、7つの県に限られます。

多くの自治体では、窓口で引き渡したらそこで終わりです。火葬の日時も知らされないことがあり、お別れの時間は取れません。

民間業者の個別立会火葬なら、1時間ほどかけて見送れます。家族そろって送りたい方は、こちらを検討してみてください。

大型犬や犬猫以外のペットは自治体のペット火葬を使えないことがある

大型犬を見送る飼い主さんは、自治体のペット火葬を使えないことがあります。東京23区は25kg未満、相模原市は20kg以下が上限です。

犬と猫以外のペットも、受け付けの範囲が自治体で分かれます。岡山市は哺乳類以外を市営斎場で扱っておらず、札幌市はヘビやイグアナも2,000円で受け付けています。

上限を超える場合や対象外の動物の場合、自治体から民間業者を案内されます。はじめから民間業者に相談したほうが、手間は少なく済みます。

夜間や休日にすぐ見送りたい方には自治体のペット火葬が向かない

夜間や休日にすぐ見送りたい飼い主さんには、自治体のペット火葬は向きません。受付時間を公開している777自治体のうち、土日や休日の受付に触れているのは285でした。

多くの自治体は、平日の日中しか受け付けません。夜に亡くなった場合は、翌朝まで待つことになります。

一方で民間業者には、夜間や休日に対応するところがあります。急ぐ飼い主さんは、受付時間の長いペット葬儀社に連絡してみてください。

参考:全国1,741市区町村の公式サイト・例規集・一部事務組合の資料を確認して集計(2026年10月時点)

自治体の火葬に関するよくある質問

質問

ペットの火葬は自治体と民間のどちらがお求めやすいですか?

回答

自治体のほうがお求めやすい金額です。今回調べた100市区では、1,000円台から3,000円台に収まる自治体が最も多くありました。民間業者は体の大きさと火葬方法によって、8,500円前後から68,000円前後です。

ただし金額の差には理由があります。自治体はほかのペットとまとめて焼却するため、遺骨が戻りません。立ち会いもできません。

また、返骨できる自治体は金額が上がります。倉敷市は収骨ありで17,600円、高松市は15,700円、吹田市は21,000円。小型のペットであれば、民間の合同火葬のほうが抑えられることもあります。

飼い主さんは、金額だけでなく何が含まれるかで比べてみてください。

質問

自治体のペット火葬で遺骨は返ってきますか?

回答

ほとんどの自治体では返ってきません。100市区のうち、遺骨を返してもらえるのは14市区だけでした。

東京23区は、23区すべてで返骨できません。12区が「お骨の返却はできません」と明記し、残る11区も合同火葬・合同埋葬と説明しています。

返骨できるのは、仙台市・横浜市・岡山市・市川市・倉敷市・藤沢市・高松市・吹田市・川越市・越谷市・青森市・福島市・宮崎市・横須賀市です。

ただし条件がついています。岡山市と藤沢市は犬と猫に限られ、越谷市は小鳥やハムスターでは焼骨が残らない場合があると説明しています。

質問

自治体にペットの火葬を頼むと何日かかりますか?

回答

自治体によって違います。当日中に引き取ってもらえる自治体もあれば、後日になる自治体もあります。

当日の引き取りには締切があります。金沢市は午後4時まで、堺市は午後3時まで、板橋区は午後3時まで、葛飾区は午後3時30分までに連絡すれば、当日に対応してもらえます。それを過ぎると翌日以降です。

一方、受付日に火葬しない自治体もあります。吹田市は受付当日の火葬ができず、市川市も当日の火葬と返却はできません。藤沢市の返骨は、後日引換券を持参して受け取ります。

飼い主さんは、電話で申し込むときに日程を確認してください。

質問

飼い犬が亡くなったら届出は必要ですか?

回答

必要です。犬の場合、飼い主さんは亡くなってから30日以内に死亡届を出すことになっています。

届出先は、お住まいの自治体の保健所や動物愛護センター、環境担当の窓口です。つくば市は環境保全課、いわき市は保健所または各支所と案内しています。

このとき、鑑札と狂犬病予防注射済票を返却します。火葬の申し込みとは別の手続きなので、飼い主さんは忘れないようにしてください。

届出は窓口のほか、電子申請を受け付ける自治体もあります。つくば市と長岡市は、インターネットから提出できます。

なお猫やそのほかの動物には、死亡届の手続きがありません。

参考:つくば市「【環境保全課】よくある質問」(https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu/seikatsukankyobukankyohozenka/gyomuannai/3/2/1015036.html)

いわき市「犬が死亡したとき」(https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1453913199491/index.html)、

長岡市「動物が死亡したときは」(https://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate10/syori.html)

質問

自治体のペット火葬はハムスターや小鳥でも頼めますか?

回答

多くの自治体で頼めます。ただし扱いは自治体によって違います。

札幌市は動物の種類ごとに料金が決まっており、ネズミ・リス・ハムスター・モルモット・小鳥・カメなどは1,000円です。四日市市は「その他」としてうさぎ・鳥・ハムスターなどを1,100円、明石市は2,000円から3,000円としています。

一方、受け付けない自治体もあります。岡山市は、哺乳動物以外は市営斎場を利用できないと定めています。

また、小さな動物は遺骨が残らないことがあります。越谷市は、小鳥やハムスターでは焼骨が残らない場合があると説明しています。

質問

ペットの遺体はいつまで安置しておけますか?

回答

決まった日数はありません。季節や室温によって変わります。

飼い主さんにしていただきたいのは、できるだけ早く連絡を取ることです。自治体の受付は平日と土曜の日中に限られ、日曜と年末年始は休みのところがほとんどだからです。

金曜日の夕方に亡くなった場合、月曜まで自宅で安置することになる自治体もあります。その間は、涼しい部屋に寝かせ、保冷剤をタオルで包んで体の下に置いてください。

目安を知りたい飼い主さんは、申し込みの電話で聞いてみるとよいでしょう。その日の気温をふまえた目安を教えてもらえます。

質問

自治体のペット火葬は土日でも頼めますか?

回答

土曜に受け付ける自治体は多くありますが、日曜はほとんどが休みです。

東京23区は、ほぼ全区が月曜から土曜の受付で、日曜と年末年始は休みです。政令指定都市では、神戸市が土日の午前中、浜松市が土日祝も受け付けています。

日曜に対応する自治体は限られます。青森市は第2日曜、宮崎市は第3日曜、姫路市は土日祝も受付、福山市のふくやま環境美化センターは日曜も開いています。

お急ぎの飼い主さんは、民間のペット葬儀社を検討してください。24時間受け付ける業者もあります。

質問

自治体のペット火葬を頼むときに必要なものは何ですか?

回答

身分証明書と現金、そして遺体を入れる箱です。

身分証明書を求める自治体が多くあります。倉敷市・宮崎市・横須賀市・岐阜市・一宮市は、住所が確認できる書類の持参を案内しています。市内に住んでいるかを確かめるためです。

支払いは現金のみという自治体もあります。岡崎市と吹田市は現金払いのみ、足立区はおつりのないよう用意するよう求めています。

遺体は箱に入れて持ち込みます。段ボール箱が一般的です。足立区は、首輪など金属やプラスチックを外すよう案内しています。

申請書が必要な自治体もあります。函館市・佐世保市・北九州市は、所定の様式を提出します。

まとめ

自治体のペット火葬は、1,000円台から3,000円台に収まる自治体が多く、民間業者よりお求めやすい方法です。お住まいの市区の金額は、この記事の一覧からご確認いただけます。

ただし、お求めやすさには理由があります。100市区のうち遺骨を返してもらえるのは14市区だけで、立ち会いを認めている自治体はひとつもありませんでした。熊本市や旭川市など8市には、そもそもサービスがありません。

飼い主さんに確かめていただきたいのは、金額のほかに返骨の可否、立ち会いの可否、持ち込みと引き取りの差額、市外の扱い、体重の上限です。ones ceremonyでは、民間業者を選ぶときの見方もご紹介しています。

どちらを選んでも、見送り方に正解はありません。ご家族が納得できる形を選んであげてください。

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