【亀の火葬で甲羅は残る?】火葬の費用や供養の仕方、冬眠の見分け方まで解説

亀を見送るとき、多くの方が気になるのが甲羅の行方です。その子を象徴する部分だけに、残してあげたいと考えるのは自然なことでしょう。
ただしその前に、確かめておきたいことがあります。亀は冬眠する生き物です。動かないからといって、亡くなっているとは限りません。
この記事では『ones ceremony』が、冬眠と死亡の見分け方から安置の仕方、火葬の費用相場、甲羅や遺骨の残り方までをご紹介します。

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亀が動かないのは冬眠かもしれない|死亡との見分け方

亀は代謝が低く、生きているのか判断しづらい動物です。冬場に動かなくなっていても、冬眠しているだけということがあります。
まずは次の点を確かめてみてください。
| 状態 | 冬眠の可能性 | 死亡の可能性 |
|---|---|---|
| 四肢 | 甲羅の中にしっかり引き込んでいる | だらんと伸びている |
| 手足を引っ張ったとき | 抵抗する力を感じる | 反応がない |
| 喉の動き | 上下にゆっくり動く | 動かない |
| 体の状態 | 変化なし | 白いカビが発生している |
| 水中での様子 | 底でじっとしている | 水に浮いている |
最も分かりやすいのが四肢の状態です。冬眠中の亀は手足を甲羅の中へしっかり引き込んでいます。反対に、だらんと伸びたままなら亡くなっている可能性が高いでしょう。
呼吸の確認も有効です。亀は喉を上下に動かして呼吸します。数分間じっと観察して、わずかでも動きがあれば生きています。
手足をそっと引っ張ってみる方法もあります。引っ込めようとする力を感じるなら、冬眠している状態です。
なお、亡くなる前には食欲の低下や活動量の減少といった変化が見られることがあります。異変を感じたら、亡くなる前に動物病院へ相談してみてください。
冬眠だった場合の対応|ゆっくり温度を上げる

確認して生きていることが分かったら、そのまま冬眠させてあげるのが基本です。ただし飼育環境に不安がある場合は、目覚めさせるという選択もあります。
その際に気をつけたいのが温度です。いきなり温かい場所へ移すと、体に大きな負担がかかります。
手順
- 室温を上げる:ヒーターや暖房を使い、1時間に1〜2度のペースで少しずつ室温を上げていきます。数時間かけて進めましょう。
- 20〜25度まで温める:この温度帯まで上がったら、次の段階へ進みます。
- ぬるま湯に入れる:甲羅が半分浸かるくらいのぬるま湯に入れ、様子を見ます。
- 反応を確認する:手足や首を動かし始めれば、目覚めてきた合図です。
急いで30度近いお湯に入れるのは避けてください。温度差が体調を崩す原因になります。
なお、冬眠中に痩せている、体に傷があるといった場合は、目覚めさせたうえで動物病院へ相談しましょう。冬眠は体力を消耗する為、弱っている個体には負担が大きくなります。
亀が亡くなったあとの安置方法|お腹側を冷やす

亡くなっていることが確認できたら、火葬までのあいだ遺体を保ちましょう。亀は甲羅があるぶん熱がこもりやすい為、冷やし方に工夫が必要です。
用意するもの
- 甲羅が収まる大きさの箱またはタッパー
- タオルやペットシーツ
- 保冷剤またはドライアイス
- ガーゼやタオル(保冷剤を包む用)
手順
- 体を清める:湿らせたガーゼで、甲羅や手足の汚れをやさしく拭き取ります。水生の亀なら、水槽の汚れが残っていることもあります。
- 箱に寝かせる:タオルやペットシーツを敷いた箱に納めます。甲羅が収まる大きさを選びましょう。
- お腹側を冷やす:保冷剤を布で包み、お腹側に当てます。甲羅の上からでは熱が伝わりにくい為、腹側を重点的に冷やすことが大切です。
- 上からも冷やす:甲羅の上にも保冷剤を置き、全体を包むようにします。
- 涼しい場所に置く:直射日光の当たらない部屋を選びます。夏場は冷房を使いましょう。
- 保冷剤を交換する:溶けたら新しいものに取り替えます。
保冷剤は直接当てないでください。結露で体が濡れると、かえって腐敗が進みます。
なお、亀に触れたあとは念入りに手を洗いましょう。爬虫類はサルモネラ菌を保有していることがあり、感染を防ぐ為に必要な対応です。石けんで洗い、消毒しておくと安心です。
亀も火葬できる|対応業者は限られる

亀も犬や猫と同じように火葬できます。ミドリガメのような小型種からリクガメまで、種類を問わず受け付けている業者があります。
ただし、すべての業者が対応しているわけではありません。爬虫類を扱っていないところもある為、依頼前に確認しましょう。
自分で火葬することはできません。廃棄物の野外焼却は法律で原則禁止されており、火事の危険もあります。
参考:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
自治体に引き取ってもらう方法もありますが、合同火葬となり遺骨は返ってきません。甲羅を残したいなら民間の業者を選びましょう。
亀の火葬で甲羅は残る?|業者によって見解が分かれる

甲羅が残るかどうかは、業者によって説明が分かれます。
「きれいな形では残せない」とする業者がある一方、「形がしっかり残ることが多く、希望に応じて返却する」とする業者もあります。
甲羅は骨と皮膚が組み合わさった組織である為、火力や温度の設定によって結果が変わると考えられます。
| 部位 | 火葬後 |
|---|---|
| 骨 | 残せる |
| 甲羅 | 業者によって見解が分かれる |
| 爪 | 残せない |
| 皮膚 | 残せない |
確実なのは、遺骨は残せるということです。ミドリガメのような小型種でも、個別火葬を選べば返骨してもらえます。
甲羅を残したいなら、申し込みの段階でその旨を伝えましょう。対応できるかどうか、どの程度残せるかを具体的に答えられる業者なら、経験があると考えられます。
なお、合同火葬では遺骨も甲羅も受け取れません。手元に残したいなら個別火葬を選びましょう。
亀の火葬費用|プランと体重で決まる

火葬料金は、選ぶプランと亀の体重で決まります。種類による体格差が大きい為、同じ亀でも金額は変わります。
| 火葬プラン | 費用の目安 | 立会い | 返骨 |
|---|---|---|---|
| 合同火葬 | 8,000~15,000円前後 | 不可 | 不可 |
| 個別一任火葬 | 15,000~25,000円前後 | 不可 | 可能 |
| 個別立会火葬 | 18,000~30,000円前後 | 可能 | 可能 |
ミドリガメやクサガメのような小型種なら、低い料金区分に収まります。一方、リクガメのなかには10キロを超える種類もあり、その場合は中型犬と同等の金額になることもあります。
このほか、次のような費用が加わることがあります。
- 骨壺・骨袋:3,000~5,000円前後
- 出張費:無料~5,000円前後
- 深夜・早朝料金:3,000~5,000円前後
- 納骨・供養料:5,000円~
見積りを取るときは、種類と体重を伝えましょう。甲羅があるぶん見た目より重いこともある為、量っておくと正確になります。
亀の火葬業者を選ぶポイント

亀の火葬に対応できる業者は限られます。申し込む前に確かめておきたい項目をまとめました。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 亀への対応 | 爬虫類の火葬を受け付けているか |
| 火葬実績 | 亀を扱った事例が掲載されているか |
| 甲羅の扱い | どの程度残せるか説明できるか |
| 火葬設備 | 体格に合わせて火力を調整できるか |
| 料金の内訳 | 骨壺代を含む総額が示されているか |
| 事業者情報 | 所在地・連絡先が明記されているか |
亀への対応と火葬実績
まず、爬虫類の火葬を受け付けているかを確かめます。ホームページに掲載がなくても、問い合わせれば対応してもらえることがあります。
亀を扱った事例が紹介されているかも見ておきましょう。ブログや口コミに実際のケースが載っていれば、経験があると判断できます。
甲羅の扱い
「亀の火葬をお願いしたいのですが、甲羅はどの程度残りますか」と聞いてみてください。
具体的に答えられる業者なら、扱った経験があると考えられます。曖昧な返答しか得られない場合は、他の候補も検討しましょう。
火葬設備と料金
体格に合わせて火力を調整できる設備があるかを確認します。亀は骨が繊細な為、火力が強すぎると灰になってしまいます。
料金は骨壺代を含む総額で確かめましょう。同じ表示価格でも、含まれる内容が業者によって違います。
火葬後の供養方法

遺骨をどうするかに決まりはありません。落ち着いてから考えて構いません。
手元供養
手元供養は骨壺のまま自宅に置く方法です。甲羅を返してもらえた場合は、専用のケースに納めて飾る方もいらっしゃいます。水槽を置いていた場所に、そのまま安置するという選び方もあります。
ペット霊園への納骨
ペット霊園への納骨は、共同墓地や個別墓地、納骨堂から選べます。爬虫類を受け入れているかを事前に確認しておきましょう。犬猫向けの区画しかない霊園もあります。
自宅の庭に埋葬
私有地であれば、遺骨を土に還せます。日光浴をしていた場所や、水槽から見えていた庭に埋めるという選び方もできます。
散骨・樹木葬
散骨・樹木葬は自然に還す形で供養する方法です。場所によっては制限がある為、対応している業者に相談しましょう。
亀は10年、20年と共に過ごすことも多い生き物です。長い時間を思い返しながら、ゆっくり選んでみてください。
亀の火葬に関するよくある質問
火葬の準備を進めるなかで出てくる疑問に、順番にお答えします。
質問
亀が動かないのは冬眠ですか、亡くなっているのですか?
亀が動かないのは冬眠ですか、亡くなっているのですか?
四肢の状態で見分けられます。甲羅の中にしっかり引き込んでいれば冬眠、だらんと伸びていれば亡くなっている可能性が高いでしょう。
喉が上下に動いているかも確認してください。数分間観察して動きがあれば生きています。判断に迷うときは、すぐに火葬せず時間をおいて確かめましょう。
質問
亀の火葬で甲羅は残りますか?
亀の火葬で甲羅は残りますか?
業者によって説明が分かれます。「きれいな形では残せない」とするところもあれば、「形がしっかり残ることが多い」とするところもあります。
申し込みの段階で「甲羅はどの程度残りますか」と聞いてみてください。具体的に答えられる業者なら、経験があると考えられます。
質問
亀の火葬費用はいくらが相場ですか?
亀の火葬費用はいくらが相場ですか?
合同火葬なら8,000円前後から、個別立会火葬でも18,000円前後からが目安です。
体重によって料金区分が変わります。リクガメのような大型種では、中型犬と同等の金額になることもあります。
質問
亀の遺骨は残りますか?
亀の遺骨は残りますか?
残せます。ミドリガメのような小型種でも、個別火葬を選べば返骨してもらえます。
ただし火力が強すぎると灰になってしまうことがあります。体格に合わせて調整できる設備がある業者を選びましょう。
質問
冬眠中だった場合、どうすればよいですか?
冬眠中だった場合、どうすればよいですか?
そのまま冬眠させてあげるのが基本です。目覚めさせる場合は、1時間に1〜2度のペースで室温を上げていきましょう。
20〜25度まで上がったら、甲羅が半分浸かるくらいのぬるま湯に入れて様子を見ます。いきなり温かいお湯に入れるのは避けてください。
質問
亀を庭に埋葬してもよいですか?
亀を庭に埋葬してもよいですか?
自宅の敷地など私有地であれば問題ありません。公園や河川敷、他人の土地には埋められません。
火葬せずにそのまま埋めると、臭いや虫が発生することがあります。埋葬するなら火葬後のほうが安心です。
質問
遺体に触れたあとは何かしたほうがよいですか?
遺体に触れたあとは何かしたほうがよいですか?
石けんで念入りに手を洗い、消毒しておきましょう。爬虫類はサルモネラ菌を保有していることがあります。
亡くなったあとも同じです。処置に使った道具も洗っておくと安心できます。
質問
自治体に亀の火葬を頼めますか?
自治体に亀の火葬を頼めますか?
対応している自治体があります。費用は抑えられますが、合同火葬となり遺骨も甲羅も返ってきません。
甲羅を残したい場合は、民間の業者を選びましょう。
まとめ
亀が動かなくなっていても、すぐに亡くなったと判断しないでください。四肢を甲羅の中に引き込んでいる、喉が上下に動いているといった様子があれば、冬眠している可能性があります。
亡くなっていることが確認できたら、お腹側を中心に冷やして安置しましょう。甲羅があるぶん熱がこもりやすい為、腹側から冷やすことが大切です。
火葬費用は、合同火葬で8,000円前後から、個別立会火葬で18,000円前後からが目安です。甲羅が残るかは業者によって説明が分かれる為、申し込みの前に確かめておきましょう。
長い年月を共に過ごした家族です。慌てずひとつずつ確かめながら、納得できる形で見送ってあげてくださいね。
必要なときに、もう一度読めるように。


