【ペットの死で会社を休むのは非常識?】有給が使える理由と職場への伝え方をご紹介

ペットが亡くなったとき、「会社を休んでもいいのだろうか」と迷う方は多いのではないでしょうか。家族を失った悲しみは深いのに、周囲に理解されないのではという不安がつきまといます。
結論からお伝えすると、休んで構いません。有給休暇は理由を問われずに取得できる権利であり、ペットのために使うことも認められています。実際、ペット忌引休暇を設ける企業も少しずつ増えています。
この記事では『ones ceremony』が、ペットの葬儀で使える休暇の種類と有給が使える根拠、職場への伝え方の文例、休めないときの選択肢までをご紹介します。

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ペットの葬儀で会社を休むのは非常識ではない

ペットのために仕事を休むことは、後ろめたく感じる必要のないことです。長く一緒に暮らした家族を見送るのですから、時間を取るのは自然なことといえます。
とはいえ、実際に休んだ人は11.6%にとどまります。休む場合に半数以上が周囲の理解を得られないと考え、理由を伝えていないという調査結果もあります。
休みたくても言い出せない状況が広くあるということです。ただ、理解されにくいことと休んではいけないことは別の話です。有給休暇は理由を問われずに取得できる権利であり、何に使うかは飼い主自身が決められます。
参考:PRtimes「ペットを理由とした休暇の取得状況に関する調査」
ペットの葬儀で使える休暇は3種類

ペットの葬儀で仕事を休む場合、使える制度は主に3つです。多くの方は有給休暇を選んでいます。
| 休暇の種類 | 給与 | 理由の説明 | 使えるかどうか |
|---|---|---|---|
| 年次有給休暇 | 支給される | 不要 | ほとんどの職場で使える |
| 欠勤 | 支給されない | 会社による | 有給が残っていない場合 |
| ペット忌引休暇 | 会社の規定による | 必要 | 導入企業のみ |
年次有給休暇
年次有給休暇は、労働基準法で定められた労働者の権利です。取得の理由を会社に伝える義務はなく、ペットの葬儀に使うことも認められています。
給与が支給される為、収入への影響もありません。ペットの葬儀で休む場合、最も現実的な選択肢といえます。
申請の手続きは会社ごとに異なります。事前申請が原則の職場もある為、就業規則を確認しておきましょう。当日の申請を認めている職場も多くあります。
欠勤
有給休暇が残っていない場合や、入社直後で付与されていない場合は欠勤という形になります。給与は支給されません。
欠勤扱いになると、賞与や査定に影響する職場もあります。就業規則を確認したうえで、上司に相談してみましょう。
なお、無断で休むことは避けてください。連絡がないまま欠勤すると、後から事情を説明しても問題になりやすくなります。
ペット忌引休暇
ペット忌引休暇は、ペットが亡くなったときに取得できる休暇です。導入している企業はまだ限られますが、少しずつ増えています。
一般的な忌引休暇は、配偶者や近親者を対象とした法定外の制度です。労働基準法で義務づけられたものではない為、対象範囲や日数は会社が自由に定められます。ペットを対象に含めることもできるということです。
ご自身の会社に制度があるかどうかは、就業規則で確認できます。福利厚生の一覧に記載がない場合でも、人事に問い合わせてみる価値はあります。
有給休暇は理由を問われない|有給の取得理由は労働者の自由

有給休暇をペットの葬儀に使うことは、何ら問題ありません。取得理由を会社に伝える義務はなく、何に使うかは働く人が自由に決められます。
根拠となるのは、最高裁判所の判決です。昭和48年3月2日の判決では、年次有給休暇の利用目的は労働基準法の関知しないところであり、休暇をどのように利用するかは使用者の干渉を許さない労働者の自由である、と示されました。
参考:裁判所「昭和43(オ)1360 未払賃金請求」https://www.courts.go.jp/hanrei/51891/detail2/index.html
つまり、「ペットの葬儀のために休みます」と伝えたところで、それを理由に会社が有給休暇を拒むことはできないということです。そもそも理由を伝える必要すらありません。
また、有給休暇は労働基準法第39条の要件を満たせば当然に発生する権利です。会社の承認によって与えられるものではなく、働く人が時季を指定すれば成立します。
参考:e-Gov法令検索「労働基準法」https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049
ただし、会社には時季変更権があります。事業の正常な運営が妨げられる場合に限り、別の日に変更するよう求められることがあります。繁忙期などで日程の調整を求められる可能性はある為、早めに申請しておくと確実です。
後ろめたさを感じる必要はありません。制度として認められた権利を使うだけのことだと考えてみてください。
ペット忌引休暇を導入している企業もある

近年は、ペットが亡くなったときに使える休暇を制度化する企業が現れています。まだ多くはありませんが、確実に広がりつつあります。
| 企業 | 制度の内容 |
|---|---|
| 日本ヒルズ・コルゲート | 2005年よりペット忌引休暇を導入。休暇1日。希望に応じて社長から弔電 |
| 三菱地所ビルマネジメント | ペットの死亡時に忌引休暇1日。対象は犬と猫 |
| 第一アイペット損害保険 | ペット休暇(年最大2日)とペット忌引を制度化 |
日本ヒルズ・コルゲートでは、規則や様式を人の慶弔規定を参考に作成しており、弔事届を出して休暇を取得する形になっています。届出は休暇を取った後でも受け付けられます。
参考:人事評価制度の教科書「忌引休暇」https://jinjiseido.co.jp/media/kibiki-kyuka
こうした制度は、ペット関連の企業や外資系企業から広がってきました。ペットを家族と考える人が増えるにつれ、福利厚生として整える動きが出てきたという流れです。
なかには、ペットが病気で通院するときや、危篤でそばを離れられないときに使える「ペット休暇」を設ける企業もあります。亡くなったときだけでなく、看取りの時間まで支える制度です。
ご自身の会社に制度があるかどうかは、就業規則や福利厚生の一覧で確認できます。記載が見当たらない場合も、人事に聞いてみると新しい制度があるかもしれません。
ペットの葬儀で休む理由の伝え方は3通り

理由を伝える義務はないものの、実際には何かしら説明する場面が多いでしょう。伝え方には主に3つの選択肢があります。
どれが正解というものではありません。職場の雰囲気やご自身の気持ちに合う形を選んでみてください。
そのまま伝える
ペットが亡くなったことをそのまま伝えるのが一番無難です。上司が普段からペットの話を知っている場合や、ペットを飼っている同僚が多い職場なら、素直に話すのが自然でしょう。
理解が得られれば、復帰した後も気にかけてもらえます。無理に取り繕う必要がなく、気持ちの面でも楽です。
一方で、反応が読めないという難しさもあります。悪気なく「そんなことで」と言われると、深く傷つくことになりかねません。職場との関係を見て判断しましょう。
体調不良として伝える
体調が優れないと伝える方法も手段の一つとして挙げられます。「言いにくいから嘘をつく」と答えた飼い主が45.8%にのぼるという調査もあり、実際に選ぶ方は多くいらっしゃいます。
嘘をつくようで気が引けるかもしれません。ただ、大切な家族を失った直後は、眠れない、食欲がわかない、集中できないといった状態になるものです。体調が万全でないのは事実といえます。
後から本当の理由を聞かれたときに、正直に話すという進め方もできます。まずは休むことを優先し、説明は後回しにするという考え方です。
参考:PR times https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000068228.html
家庭の事情として伝える
「家庭の事情で」と伝える方法も良いでしょう。詳しく説明せずに済み、嘘をついたことにもなりません。
ペットは家族ですから、その葬儀は家庭の事情にあたります。踏み込んだ説明を避けたい方には使いやすい表現でしょう。
ただし、職場によっては事情を詳しく聞かれることもあります。その場合にどこまで話すかを、あらかじめ考えておくと落ち着いて対応できます。
ペットの葬儀で休む際の会社への伝え方の文例

実際に連絡するときの文例をご紹介します。そのまま使えるよう、状況別にまとめました。
そのまま伝える場合(メール)
| 件名:本日の休暇取得についてお疲れさまです。〇〇です。 昨夜、長年家族として暮らしてきたペットが亡くなりました。 火葬の手配のため、本日は有給休暇を取得させていただきたくご連絡いたしました。 急なご連絡となり申し訳ございません。 〇〇の件は△△さんに引き継いでおります。 よろしくお願いいたします。 |
体調不良として伝える場合(メール)
| 件名:本日の休暇取得についてお疲れさまです。〇〇です。 体調が優れないため、本日は有給休暇を取得させていただきます。 急なご連絡となり申し訳ございません。 緊急のご用件がありましたら、携帯電話までご連絡ください。 よろしくお願いいたします。 |
家庭の事情として伝える場合(電話)
| お疲れさまです。〇〇です。 家庭の事情により、本日はお休みをいただきたくご連絡いたしました。 〇〇の件は△△さんにお願いしております。 ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 |
いずれの場合も、引き継ぎの状況を添えておくと相手が動きやすくなります。また、連絡がつく手段を伝えておくのも配慮のひとつです。
なお、忌引という言葉は使わないほうが無難です。制度として認められていない職場では、行き違いのもとになります。
ペットの葬儀で休むときに気をつけたいこと

伝え方が決まったら、いくつか押さえておきたい点があります。後で気まずくならないよう、確認しておきましょう。
- 無断で休まない:どんな事情があっても、連絡は入れる
- できるだけ早く連絡する:始業前に伝えると、職場も調整しやすい
- 引き継ぎを済ませる:担当している案件やアポイントを共有しておく
- 連絡手段を伝えておく:緊急時に連絡が取れる状態にしておく
- 戻ったらお礼を伝える:フォローしてくれた人に一言添える
なかでも大切なのが、無断で休まないことです。悲しみで気力がわかないときこそ、短い連絡だけでも入れておきましょう。何も伝えないまま休むと、後から事情を説明しても収まりにくくなります。
引き継ぎも忘れずに行いたい部分です。自分が休んだ分は、誰かがフォローすることになります。負担をかける相手への配慮があれば、周囲の受け止め方も変わってきます。
復帰したら、感謝を伝えましょう。「ご迷惑をおかけしました」の一言に加えて、手伝えることがあるか確認するとより丁寧です。
どうしても休めないときの選択肢

繁忙期で抜けられない、人手が足りないなど、どうしても休めない状況もあるでしょう。その場合でも、見送る方法はあります。
- 夜間や早朝に火葬してもらう
24時間受付の業者なら、仕事から帰った後の火葬も可能です。深夜や早朝に対応しているところもある為、勤務時間を避けて依頼できます。 - 訪問火葬を利用する
自宅まで来てもらえる為、移動の時間がかかりません。火葬から返骨まで1時間から3時間ほどで終わります。 - 休日に日程を合わせる
保冷しながら安置しておけば、犬猫で2〜3日は状態を保てます。週末まで待てるなら、休みの日に火葬するという方法もあります。 - 家族に任せる
同居のご家族がいるなら、火葬の立ち会いをお願いするという選択肢もあります。後日、遺骨に手を合わせる時間を取りましょう。 - 遺体を預かってもらう
業者によっては、火葬まで遺体を預かってもらえます。日程が合わないときは相談してみてください。 - 半休を使う
1日休むのが難しくても、半休なら取りやすい職場もあります。午前だけ、午後だけという形で時間を作る方法です。
火葬を急ぐ必要はありませんが、遺体の状態は日が経つほど変化します。安置の方法とあわせて、業者に相談しておくと落ち着いて準備できます。
見送り方に正解はありません。立ち会えなかったとしても、その子との時間が失われるわけではないと考えてみてください。
ペット葬儀後、仕事に復帰した後のこと

火葬までは慌ただしく時間が過ぎていきます。実は、落ち着いて仕事に戻る頃が最も悲しみを感じやすい時期とされています。
やるべきことがあるうちは気持ちを保てるものですが、一段落した途端に実感が押し寄せてきます。復帰後にかえってつらくなるのは、至極当然です。
気持ちが沈んだままでは集中できないこともあります。無理を重ねるより、半休や有給を使って休むことも検討してみてください。反対に、仕事に打ち込んでいるほうが気が紛れるという方もいらっしゃいます。ご自身がどう過ごしたいかを基準に選んでみましょう。
眠れない、食べられないといった状態が2週間以上続くようであれば、心療内科や精神科への相談も考えてみてください。厚生労働省のこころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)でも話を聞いてもらえます。
参考:厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」
ペット葬儀で会社を休むことに関するよくある質問
休暇の取り方や職場への対応について、順番にお答えします。
質問
ペットの葬儀で忌引休暇は使えますか?
ペットの葬儀で忌引休暇は使えますか?
多くの企業では対象外です。忌引休暇は法律で義務づけられた制度ではなく、対象範囲は会社が定めています。一般には配偶者や近親者に限られます。
ただしペット忌引休暇を導入する企業も現れています。就業規則や福利厚生の一覧を確認してみましょう。
質問
有給休暇の理由を聞かれたら答えないといけませんか?
有給休暇の理由を聞かれたら答えないといけませんか?
答える義務はありません。最高裁の判決でも、休暇をどのように利用するかは使用者の干渉を許さない労働者の自由であると示されています。
とはいえ、慣習として理由を尋ねる職場もあります。答えたくなければ「家庭の事情で」と伝えれば十分です。
質問
ペットの死で休むのは何日くらいが目安ですか?
ペットの死で休むのは何日くらいが目安ですか?
1日あれば火葬までは終えられます。立会個別火葬でも、お別れから返骨まで1時間から3時間ほどです。
気持ちの整理に時間がかかるようなら、2〜3日取る方もいらっしゃいます。有給が残っている範囲で、ご自身に必要な日数を考えてみてください。
質問
当日の朝に連絡しても大丈夫ですか?
当日の朝に連絡しても大丈夫ですか?
当日申請を認めている職場は多くあります。ただし事前申請が原則の職場もある為、就業規則を確認しておきましょう。
急な連絡になる場合は、始業前のなるべく早い時間に伝えるのが望ましいでしょう。引き継ぎも合わせて共有しておくと、職場も動きやすくなります。
質問
ペットの死を理由にして有給を断られたらどうすればよいですか?
ペットの死を理由にして有給を断られたらどうすればよいですか?
理由を問わず、有給休暇の取得を拒むことはできません。ただし会社には時季変更権があり、事業の正常な運営が妨げられる場合に限り、別の日を提案することは認められています。
繁忙期などで調整を求められた場合は、日程を相談してみましょう。それ以外の理由で拒まれるようであれば、労働基準監督署へ相談するという方法もあります。
質問
アルバイトやパートでも有給休暇は取れますか?
アルバイトやパートでも有給休暇は取れますか?
取れます。有給休暇は雇用形態にかかわらず、勤続期間と出勤率の要件を満たせば付与されます。
日数は所定労働日数に応じて決まる為、正社員より少なくなることがあります。付与日数は勤務先に確認してみましょう。
質問
休んだことを同僚に説明する必要はありますか?
休んだことを同僚に説明する必要はありますか?
説明する義務はありません。上司に伝えていれば十分で、同僚一人ひとりに理由を話す必要はないでしょう。
聞かれたときに話すかどうかは、相手との関係で判断して構いません。フォローしてくれた方には、感謝を伝えておくと関係が保ちやすくなります。
質問
会社に理解がなく休めないときはどうすればよいですか?
会社に理解がなく休めないときはどうすればよいですか?
24時間受付の業者を使えば、仕事から帰った後や早朝に火葬できます。訪問火葬なら移動の時間もかかりません。
保冷しながら安置すれば、犬猫で2〜3日は状態を保てます。休日に合わせて日程を組むという方法もあります。
まとめ
ペットの葬儀で会社を休むことは、後ろめたく感じる必要のないことです。有給休暇は理由を問われずに取得できる権利であり、最高裁の判決でも、休暇をどう使うかは労働者の自由であると示されています。
伝え方には、そのまま話す、体調不良として伝える、家庭の事情として伝えるという選択肢があります。どれが正解ということはありません。職場の雰囲気とご自身の気持ちに合う形を選んでみてください。
どうしても休めない場合も、見送る方法はあります。24時間受付の業者なら仕事帰りや早朝の火葬に対応してもらえますし、保冷しながら安置すれば休日まで待つこともできます。
大切なのは、後悔しない形でお別れができるかどうかです。周囲の目より、ご自身の気持ちを大事にしてくださいね。
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- 費用の目安は税込8,500円〜(動物のサイズ・対応エリアにより異なる)
- 24時間365日受付、当日のご葬儀にも対応(※エリアによる)
- フォーム入力でも、電話でも、都合に合わせて相談できる
どの方法が合っているか迷ったときは、ones ceremonyが自信を持っておすすめする「ペット葬儀110番」をぜひご活用ください。
必要なときに、もう一度読めるように。


