【ハムスターの埋葬方法】庭とプランターの手順、深さと注意点を解説

ハムスターを見送るとき、「庭に埋めてあげたい」と考える方は多いのではないでしょうか。小さな体ですから、火葬よりも土に還す形を選びたくなるものです。
ただし、体が小さいからといって浅く埋めてよいわけではありません。むしろ軽いぶん掘り返されやすく、50センチ以上の深さが必要になります。
庭がない場合は、プランター葬という方法もあります。ハムスターのような小動物なら現実的に選べる方法で、ベランダに置いておけます。
この記事では『ones ceremony』が、ハムスターを庭やプランターに埋葬する手順から必要な深さ、埋葬後の管理までをご紹介します。

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ハムスターを庭に埋葬するのは違法ではない

自宅の庭にハムスターを埋葬することは、法律で禁じられていません。所有している土地であれば問題なく行えます。
ペットの遺体は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律において一般廃棄物として扱われます。この法律では廃棄物のみだりな投棄が禁じられていますが、自己所有地への埋葬はこれにあたらないと解釈されています。
参考:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
一方で、埋められない場所があります。
- 公園や河川敷
- 山林や海岸
- 他人の土地賃貸物件の庭(所有者の許可が必要)
これらの場所に埋めると不法投棄にあたります。散歩コースの道端や、思い出の場所であっても同じです。
体が小さいぶん「少しくらいなら」と考えてしまいがちですが、大きさは関係ありません。埋葬できるのは私有地に限られると覚えておきましょう。
ハムスターの埋葬方法は2種類|庭とプランター

埋葬には、庭に埋める方法とプランターに埋める方法があります。住まいの環境によって選びましょう。
| 庭に埋葬 | プランターに埋葬 | |
|---|---|---|
| 必要な環境 | 自宅の敷地 | ベランダなど置き場所 |
| 深さ | 50cm~1m | 30cm以上の鉢 |
| 引っ越し | 掘り返す必要がある | 鉢ごと移動できる |
| 土に還る期間 | 数年~10年ほど | 10年ほど |
| 掘り返しのリスク | あり | あり |
プランター葬が選べるのは、ハムスターのような小動物ならではです。犬や猫では深さが足りず、土に還るまでに相当な時間がかかる為、現実的ではありません。
マンションやアパートにお住まいなら、プランター葬が有力な選択肢になります。引っ越しの際も鉢ごと持っていける為、埋めた場所を離れずに済みます。
庭がある場合は、どちらも選べます。長く同じ家に住む予定なら庭に、将来引っ越す可能性があるならプランターにと、暮らし方で決めてみてください。
なお、どちらの方法でも臭いや虫が発生することがあります。それを避けたい場合は、火葬してから埋葬するという選び方もあります。
ハムスターを庭に埋葬する手順
用意するもの
- スコップやシャベル
- 木綿や絹などの自然素材の布
- 木箱または紙製の箱(使う場合)
- 消石灰または腐葉土
- 目印になる石やプレート
手順
- 場所を決める:建物や配管から離れた場所を選びます。日当たりがよく、家族が目にしやすいところが向いています。
- 穴を掘る:深さ50センチから1メートルを目安に掘ります。体が小さくても浅くしてはいけません。軽いぶん掘り返されやすい為です。
- 底に石灰をまく:殺菌と防臭のはたらきがあり、土に還るのを促します。水はけをよくする為に、小石を敷く方法もあります。
- 遺体を納める:自然素材の布に包んで寝かせます。箱を使う場合は木箱か紙製にしましょう。
- 土をかぶせる:平らにせず、多めに盛り上げておきます。日が経つと自然に沈んで平らになる為です。
- 目印を置く:石やプレートを置く、植木や花を植えるなどして場所が分かるようにします。
ハムスターをプランターに埋葬する手順
用意するもの
- 深さ30センチ以上のプランター(陶器製がおすすめ)
- 園芸用の土または腐葉土
- 木綿や絹などの自然素材の布
- 植える花(一年草)
手順
- プランターを選ぶ:深さ30センチ以上あるものを選びます。陶器製なら安定感があり、風で倒れにくくなります。
- 底に土を入れる:鉢の底から15センチほど土を入れます。
- 遺体を納める:自然素材の布に包んで、土の上に寝かせます。
- 土をかぶせる:上から15センチ以上、しっかりと土をかぶせます。土が薄いと臭いや虫の原因になります。
- 花を植える:植えるなら一年草を選びましょう。多年草は根が深くまで張り、遺体を傷つけてしまう可能性があります。
- 置き場所を決める:日当たりと風通しのよい場所に置きます。倒れないよう、安定した場所を選んでください。
ハムスターの埋葬に使えるもの・使えないもの

一緒に納めるものや、遺体を包むものには制限があります。土に還るかどうかが基準です。
| 使えるもの | 使えないもの | |
|---|---|---|
| 包むもの | 木綿・絹・麻の布、和紙 | ビニール袋、化学繊維のタオル |
| 箱 | 木箱、紙箱 | プラスチック容器、菓子の缶 |
| 副葬品 | ひまわりの種、少量のおやつ、生花 | 回し車、給水器、おもちゃ |
ハムスターは体が小さいぶん、手元にある箱をそのまま使いたくなるものです。ただしお菓子の缶やプラスチック製の容器は土に還らず、いつまでも残り続けます。
木箱や紙製の箱を用意しましょう。適当なものがなければ、布に包むだけでも構いません。
飼育用品を一緒に、と考える方もいらっしゃいます。回し車や給水器はプラスチックや金属でできている為、埋葬には向きません。手元に残しておくという選び方もあります。
生前好きだったひまわりの種やおやつは、少量なら納められます。生花も土に還る為、そのまま入れて差し支えありません。
ハムスターを埋葬したあとの管理

埋葬して終わり、ではありません。土に還るまでには数年かかります。そのあいだ、いくつか気をつけておきたいことがあります。難しい手入れは必要なく、時々様子を見るだけで十分です。
一年は掘り返さない
埋めたあと、どうなっているか気になって掘り返したくなることがあります。ですが、そのままにしておいてください。
分解が進んでいる途中の状態を目にすることになり、そのときの光景が記憶に残ってしまいます。穏やかな気持ちで思い出すために、そっとしておくほうがよいでしょう。
衛生面の問題もあります。一度掘り起こすと臭いが広がり、虫を呼ぶ原因にもなります。土に埋めた時点で、見送りは完了しているとお考えください。
目安としては、一年ほど手をつけずにおくと安心です。
臭いと虫が出ていないか見ておく
定期的に、埋めた場所の様子を見ておきましょう。
確認するのは2点です。これまでにない臭いがしていないか、虫が集まっていないか。虫は臭いに寄ってくるため、原因はたいてい同じところにあります。
臭いが出るのは、かぶせた土が薄いサインです。分解の過程で生じたものが、土の層を抜けて外に出てきている状態といえます。
見るタイミングは、雨が続いたあとが向いています。土が流れて薄くなりやすいためです。
土が減っていたら足す
埋めた場所の土は、時間とともに沈んでいきます。分解が進むことと、雨で流されることの両方が理由です。
くぼんだままにしておくと、そこに水が溜まります。土の中が常に湿った状態になると分解が進みにくく、臭いの原因にもなります。
気づいたときに土を足し、周りの地面より少し高くなるよう盛っておきましょう。上に平らな石を置いておくと、土の流出を抑えられ、目印にもなります。
プランターの場合に気をつけたいこと
プランターに埋葬した場合は、庭とは別の注意点があります。
- 水のやりすぎはカビや臭いの原因になります。植えた花の種類と季節に合わせて、控えめに与えてください
- 受け皿に水が溜まったままだと、虫が湧くことがあります。こまめに捨てましょう
- 風で倒れると中身が出てしまいます。小さなお子さんやほかの動物が触れない、安定した場所に置いてください
鉢は素焼きのものが向いています。水分が抜けやすく、土の状態を保ちやすい素材です。
引っ越しや庭の工事が決まったとき
先々の予定も、頭の片隅に置いておきたいところです。
庭に埋葬した場合、その場所を連れて行くことはできません。引っ越しの予定があるなら、移す必要が出てきます。ただし分解の途中で掘り返すことは避けたいため、時期の判断が難しくなります。
将来住まいが変わる可能性があるなら、プランターに埋葬するか、火葬を済ませてから遺骨を納める方法のほうが向いています。鉢ごと持っていけるためです。
庭の工事やリフォームの予定がある場合も、同じように考えておきましょう。
手を合わせる場所として整えていく
管理といっても、負担に感じる必要はありません。
上に花を植えたり、小さな石を置いたりすると、そこが自然とその子の場所になります。水やりのついでに手を合わせる、という形で日常に馴染んでいきます。
植える植物は、根が深く張らない種類を選んでください。土の中を荒らさずに済みます。
毎日気にかける必要はありません。ふと思い出したときに様子を見る。それくらいの距離感で十分です。
火葬してから埋葬するという選び方

臭いや虫が心配なら、火葬してから埋葬するという方法があります。遺骨であれば、そうした問題はほとんど起こりません。
遺体をそのまま埋める場合と比べると、必要な条件も変わります。
| 遺体のまま埋葬 | 火葬後に埋葬 | |
|---|---|---|
| 費用 | かからない | 火葬費用がかかる |
| 穴の深さ | 50cm~1m | 30cm前後 |
| 臭い・虫 | 発生することがある | ほとんどなし |
| 土に還るまで | 10年ほど | 数か月~数年 |
| 掘り返しのリスク | 高い | 低い |
ハムスターの火葬費用は、合同火葬なら3,000円前後から、個別火葬でも10,000円前後からが目安です。自治体に依頼すればさらに抑えられます。
火葬後の遺骨なら、プランターに埋める場合も深さを取りやすくなります。骨壺から出して自然素材の布に包み、土に納めましょう。骨壺のままでは土に還りません。
一部だけを手元に残し、残りを埋葬するという選び方もできます。小さな容器やペンダントに納めておけば、いつでもそばに感じられます。
費用をかけたくないという理由で土葬を選ぶ方もいらっしゃいます。ただし臭いや掘り返しのトラブルが起きれば、掘り起こして対処することになりかねません。判断の材料として、両方を比べてみてください。
ハムスターの埋葬に関するよくある質問
埋葬を進めるなかで出てくる疑問に、順番にお答えします。
質問
ハムスターを庭に埋めるのに許可は必要ですか?
ハムスターを庭に埋めるのに許可は必要ですか?
自宅の敷地であれば許可は不要です。公園や河川敷、他人の土地には埋められません。
賃貸物件の場合は、庭であっても土地の所有者が別にいます。管理会社や大家に確認してから進めましょう。
質問
ハムスターの埋葬にはどれくらいの深さが必要ですか?
ハムスターの埋葬にはどれくらいの深さが必要ですか?
庭なら50センチから1メートル、プランターなら深さ30センチ以上の鉢を選びましょう。
体が小さくても浅くしてはいけません。軽いぶん掘り返されやすく、野良猫やカラスに掘り起こされることがあります。
質問
マンションでもハムスターを埋葬できますか?
マンションでもハムスターを埋葬できますか?
プランター葬という方法があります。深さ30センチ以上の鉢に埋め、ベランダに置いておけます。
引っ越しの際も鉢ごと持っていける為、埋めた場所を離れずに済みます。ハムスターのような小動物だからこそ選べる方法です。
質問
土に還るまでどれくらいかかりますか?
土に還るまでどれくらいかかりますか?
10年ほどとされています。体が小さくても、時間はかかると考えておきましょう。
火葬してから埋葬すれば、数か月から数年ほどに短くなります。
質問
菓子の缶に入れたまま埋めてもよいですか?
菓子の缶に入れたまま埋めてもよいですか?
避けましょう。金属やプラスチックは土に還らず、いつまでも残り続けます。
木箱や紙製の箱を用意するか、木綿や絹の布に包んで埋めてください。適当な箱がなければ、布だけでも構いません。
質問
プランターに植える花は何がよいですか?
プランターに植える花は何がよいですか?
一年草を選びましょう。多年草は根が深くまで張り、遺体を傷つけてしまう可能性があります。
パンジーやマリーゴールドなど、季節の花から選ぶとよいでしょう。
質問
埋葬した場所から臭いがしてきたらどうすればよいですか?
埋葬した場所から臭いがしてきたらどうすればよいですか?
土が薄い可能性があります。上から土を足して、様子を見てみましょう。
臭いに虫が寄ってくることもあります。掘り返すと状態を目にすることになる為、まずは土を足す対応をおすすめします。
質問
ハムスターを土葬してから引っ越すときはどうすればよいですか?
ハムスターを土葬してから引っ越すときはどうすればよいですか?
プランター葬なら、鉢ごと持っていけます。庭に埋めた場合は、土地を手放すなら掘り返すことになります。
将来引っ越す可能性があるなら、はじめからプランター葬を選ぶという判断もあります。
まとめ
自宅の庭にハムスターを埋葬することは、法律で禁じられていません。ただし埋められるのは私有地に限られ、公園や河川敷、他人の土地には埋められません。
体が小さくても、必要な深さは変わりません。庭なら50センチから1メートル、プランターなら深さ30センチ以上の鉢を選びましょう。軽いぶん掘り返されやすい為、浅くしないことが大切です。
庭がない場合は、プランター葬という選択肢があります。ハムスターのような小動物だからこそ選べる方法で、引っ越しの際も鉢ごと持っていけます。
臭いや虫が心配なら、火葬してから埋葬するという選び方もあります。手のひらで過ごした小さな家族を、納得できる形で見送ってあげてくださいね。
必要なときに、もう一度読めるように。


