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ウェットフードおすすめ10選|安全で食いつきが良いのは?【獣医師監修】

ウェットフードとは、水分含有量が75%程度のフードのこと。ドライフードに比べて、水分量が多くて柔らかく、風味が良いのが特徴です。しかし、多量に水分を含むためウェットフードだけで1日に必要な摂取カロリーを補うには、ドライフードの数倍の量を食べる必要があります。

ですが、愛犬により良いものを与えると考えるとやはりウェエトフードは欠かせない存在です。今回は、ウェットフードの特徴、メリットやデメリットについてまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

監修者:藤原 光宏 (ふじわら みつひろ)

【経歴】 日本獣医生命科学大学卒 2001年開業 【所属学会】 日本ホモトキシコロジー協会 日本医療・環境オゾン学会 比較統合医療学会 日本ペット中医学研究会 【著書】 現役院長達が教えるイマドキの犬の飼い方 現役院長達が教えるイマドキの猫の飼い方 【動画、セミナー】 飼主さんが幸せになると動物が幸せになるセミナー 動物たちの最高の治療セミナー

著者:飛田 邑貴

【経歴】2018年、株式会社gojuonを創業。愛犬のゴールデンレトリバーとの別れをきっかけに、愛犬たちの食事と向き合い、2020年に完全オーガニックフレッシュフード「BIO POUR CHIEN」の代表取締役に就任。2022年、愛犬のための水分補給トッピングスープ「ones」をリリース。現在は、オーストラリアンラブラドゥードルと暮らしながら、手作り食とドライフードと併用。

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

ドライフードとウェットフードの違いを解説

ドライフードとウェットフードの圧倒的な違いは、フードに含まれる水分量です。ドライフードには通常8~12%の水分、ウェットフードには78~82%もの水分が含まれています。

ドライフードは、水分量が少ない分、必要な栄養素が効率よく摂取できます。また、水分含有量が少ないのでウェットフードと比べて腐りにくく、持ち運びも楽なためとても便利です。

ウェットフードは、ドライフードと比べ嗜好性が高いものが多く、偏食の傾向がある子におすすめ。また、柔らかいためシニア期の食事にもピッタリです。食事で自然に水分を摂取することができ、水分不足の発生を防ぐことにもつながります。

ウェットフードの種類を解説

ウェットフードの形状は、大きく4種類に分けられます。

ペーストなめらかで噛むことが必要ありません。ドライフードとも混ぜやすいです。お口周りのトラブルでものを噛み砕くのが難しい子におすすめです。
パテしっとりした食感でふわふわしているものもあります。
チャンクフレーク上のお肉や野菜を使用し、寒天などで固めてコーティングされているゼリー状のもの。極小犬など気管が細くよく喉に食材が詰まりむせる子におすすめです。
フレッシュフード冷凍フレッシュフードと呼ばれるフードのこと。

最低限の加工で作られているものが多く、ドライフードなどと比べて食材本来の嗜好性や栄養を生かした商品が多いです。

商品によって、それぞれ形状や食感が異なるため、愛犬の好みに合わせて選びましょう。

ウェットフードのメリットとデメリット

ここからはウェットフードのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

涙やけや泌尿器系のケアができる

水分不足が原因で引き起こっている症状に対して、水分不足を食事で防止してあげることによって改善が見込めます。水分が不足すると身体の巡りが悪くなったり、毒素や老廃物を涙や排泄物で排出することにより、そこから炎症などの健康被害が起こります。

水分をあまり摂取しない子や消化不良を起こしやすい子は、水分を含んだ食事にすることで食事で必要な水分量を満たすことができるのでおすすめです。

子犬やシニアの子も食べやすい

子犬は、顎や気管、消化器などが未発達でドライフードをふやかして与えることもあります。そのため、その時期ですでにウェットフードを与える方も少なくありません。

栄養をしっかり身体に吸収させることも考えると水分を含んだ食事がおすすめです。しかし、子犬は一回でたくさんの量を食べれず、成長期のため高栄養素高タンパク質が必要な場合もあるので注意が必要です。

シニアは、顎の筋力が衰え、食事をうまく食べれなかったり、食欲が一気に低下します。そんなときは食べやすいウェットフードを与えるのがおすすめです。香りも立つため、嗜好性もUPするのでシニアになってくると徐々にウェットフードに切り替えてあげましょう。

偏食・少食な子でも食いつきが期待できる

ウェットフードは、新鮮なお肉や魚、野菜を使用するため素材そのままの風味を味わうことができます。嗅覚の優れた犬たちの鼻を刺激し、食欲をそそります。

ドライフードの上にちょっとトッピングするだけでフードと一緒に食べてくれるほどの嗜好性です。食いつきで悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。

無添加の商品がほとんど

ウェットフードの販売のほとんどは、缶詰やパウチのため保存性が高いです。ドライフードに比べて、 保存料や酸化防止剤を配合する必要がなく 、無添加の商品が多いです。

食材そのままの栄養素を閉じ込め、着色料などの添加物も使用する必要がないので、安心して与えることができます。

消化、吸収率に優れる

ドライフードに比べて水分量を多く含むウェットフードは、栄養の消化吸収率も圧倒的に変わります。水分を含んだ食事は、胃腸に優しく、消化不良を起こす可能性が低くなります

お腹を壊しやすい子は、ウェットフードにすることでお腹の調子が整うことも。添加物が体質に合わないことで起こる消化不良も軽減します。

使用用途がさまざま

ウェットフードだけで与えるのはもちろん、ドライフードだけで食べない子や水分量が気になる子のトッピングでの利用や手作り食の忙しい日の代用、特別な日のアレンジレシピでの活用などなど。

ウェットフードはいろんな用途で使用が可能です。1パック、100g〜150gほどで、小分けで販売しているので愛犬の好きな食材や最低量で購入が済むため使いやすいのがメリットです。

デメリット

コストの面

ウェットフードは、安いものだと1パック100円程で購入できる商品もあるため、安く感じますが、 ドライフードの約3〜4倍も多くの給餌量が必要 な場合もあります。

必要な栄養素やカロリーを摂取させるためには、たくさんの量を食べさせる必要があり、中型犬〜大型犬のわんちゃんでは価格が高騰します。トッピングでの使用の場合は、そこまで費用もかからないため量をたくさん与えることが厳しい方は、少量でのトッピングをおすすめします。

 保存期間が短い 

パウチや缶詰の商品は比較的保存期間も長いですが、冷蔵や冷凍で届く商品は消費期限が短いものがほとんどなので注意が必要です。

また、開封後は、その日中にお召し上がりください長くても2〜3日で消費させるのでベストです。添加物などが入ってなく、水分量が多いので劣化が早いため保存期間が短いのが特徴です。開けてからは冷蔵庫での保存が必要。

表記情報がアバウト

原材料の表記がアバウトなものが稀にあります。単価が高い商品のため少しでも安くしたい場合、食材をカサマシされることも。原材料の産地や含有量、品質の説明など、なるべく詳細な情報がある製品を選ぶようにしよう。

ウェットフードの選び方と注意点

1、目的と形状を愛犬に合わせて選ぶ

「総合栄養食」などフードの分類を確認しましょう。4つの分類を紹介します。

総合栄養食メインの食事として、単体で主要な栄養やエネルギーを賄えるフード。総合栄養食と水を与えるだけで、犬にとって必要な栄養バランスを満たせます。犬の体質や年齢、アレルギーなどに配慮したさまざまなバリエーションが展開されている。
間食おやつやご褒美として与えます。原則として1日に必要なエネルギー量の20%以内に抑えるようにし、与え過ぎには注意が必要です。
副食食欲の促進などの嗜好性に特化した副食は、主食を食べてくれないときにトッピングとして利用します。
栄養補完食特定の栄養素の調整やカロリー補給します。人間にとってのサプリメントのようなもので、体質や病気のケアで必要な栄養を補うために利用される。

ウェットフードを主食として与える場合もトッピングとして与える場合も、 栄養バランスが崩れにくい「総合栄養食」を選ぶようにしましょう。 一般食や補完食は、総合栄養食よりも美味しさを追求したレシピになっているため食いつきは良いですが、トッピングしか食べなくなってしまったり、栄養バランスが崩れてしまう可能性があるので注意が必要です。

愛犬のライフステージや、どんな状況のためにウェットフードを選ぼうとしているのかをしっかりにした上で商品を選びましょう。噛むこともできないシニアであれば、ペーストタイプを選ぶのが良いですし、まだ噛むことが可能なのであれば食事も楽しめて気管に詰まらせたり、むせることも考慮できるチャンクタイプや手作りを選んだりするのが良いでしょう。

2、表記情報が具体的であるか

原材料、原産国が確認できるのはもちろん、原材料の表記が安心できるかも大切です。食材の品質が良いものかどうかは、しっかりとパッケージをみて原材料の名称がわかりやすく表記されているかみましょう。

公式サイトなどにも食材についての詳しい情報や安全性を証明できる情報が開示されていると安心です。『家畜類、肉類(チキン・ビーフなど)、〇〇ミール、〇〇ミート』上記のような表記は、なにが入っているかわからないので注意してください。

3、無添加のものを選ぶ

缶詰や安価なレトルトフードにたまに合成着色料や甘味料、防腐剤などの添加物が入っていることがあります。気をつけましょう。

ウェットフードの特徴として、固めたりとろみをつけるため、凝固剤や増粘剤も使用されることが多いのですが、品質を保つための添加物で有害ではないですができるだけ添加物とされているものは入ってないものが良いでしょう。そんなに気にしない方は問題ないです。

4、パッケージが使いやすいもので選ぶ

ウェットフードの包装や形状、サイズは製品によってさまざま。

・缶タイプ

・アルミパウチタイプ

・プラスチックトレイタイプ

・テトラパック

・小分けパウチ

保管場所やゴミ処理のしやすさ、開けやすさや取り出しやすさなど、パッケージの総合的な扱いやすさも確認することが重要です。

 5、良質でタンパク質量(肉・魚)が多いものを選ぶ

また、その表記も明確に何が使用されているのか書かれているものを選んでください。ドライフードなどのトッピングで使用する場合は、いつもと異なる主原材料を選ぶのもポイントのひとつです。

偏った栄養バランスにならず、食事のバリエーションを愛犬も楽しめます。最近では、サメやジビエ系(猪や鹿など)、イワシなど少し変わった食材を選ぶことができ、愛犬の好き嫌いもわかるのでぜひ、色々試してみることをおすすめします。

 6、  アレルゲン、アレルギー食材の確認

ウェットフードを選ぶ方の中には、愛犬の食物アレルギーに悩む方もいます。アレルギーを発症する食材を使用されていないかも確認をしましょう。主要アレルゲンの「小麦、畜肉(牛、鶏、豚、羊など)、卵、乳製品」などは要注意

同じ食事を長期的に与えることでアレルギー反応が起こることもあるので、できるだけローテーションしながら、いろんな食事を楽しませてあげてください。

ウェットフードのおすすめ人気ランキング10選

ここからは、通販サイトでも購入できるおすすめのウェットフードをご紹介します。今まで見てきた選び方を踏まえながら愛犬にぴったりの一食を選んでくださいね。

1位 カナガン ドッグフード チキン ウェットタイプ

高タンパク・グレインフリーなヒューマングレードドックフード

カナガン ドッグフード チキン ウェットタイプは、人間の食事に使用する食材と同レベルの食材を使用したヒューマングレードのドッグフード。香料・着色料不使用で、化学添加物を避けたい方におすすめです。

また、高タンパク・グレインフリーなレシピで作られており、本来肉食である犬にとって自然な食事をとりながら、体を作るのに重要なタンパク質を摂取することが叶います。

2位 PETOKOTO(ペトコト) PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)

新鮮な食材を使用したフレッシュペットフードで水分不足による涙やけに◎

ペトコトフーズは、国産・保存料無添加・獣医師開発のフレッシュペットフード。ビーフ・チキン・ポーク・フィッシュの4種類のラインナップがあり、食べ飽きの心配があるワンちゃんにおすすめです。

フレッシュフードのため、従来のドライフードなどと比べて、原材料が本来持つ栄養素や旨味・風味などを損なわない点も魅力的。また、水分量が多く、涙やけの原因になる水分不足にもアプローチできます。

涙やけなどの原因となる添加物は不使用!100%ヒューマングレード※の手作り品質

国産食材をメインに、新鮮な野菜とお肉のみを厳選。人間が食べる部位のみを使用しています。アレルギーや涙やけ・肥満などの原因となる余計な添加物は一切不使用です。

手作り品質でありながらAAFCOの総合栄養食の栄養基準を満たしているので、愛犬の健康維持に十分な栄養をおいしく摂ることができます。人間と同じ基準の国内キッチンで調理され衛生品質管理を徹底。原料から調理までヒューマングレードにこだわったドックフードです。

3位 CoCo Gourmet(ココグルメ)ココグルメ 手作りドッグフード

食材本来の美味しさがぎゅっと詰まった手作りごはん

ココグルメは、飼い主が愛犬のために作る「手作りごはん」を目指して作られたドッグフード。新鮮な国産のお肉とお魚・お野菜のみを使用し、低温調理にこだわって作られているため、素材本来の嗜好性を損なわず、グルメなワンちゃんにうれしいごはんです。

また、酸化防止剤・発色剤・pH調整剤・保存料・着色料・調味料・香料不使用で、素材本来の自然な美味しさを楽しめます。獣医師監修の栄養バランスに優れたレシピで、総合栄養食なのもポイント。さらに、ヒューマングレードの衛生基準で製造されている点にも注目です。

4位 Butch(ブッチ)ブラックレーベル

ウェットフードの定番!グレインフリーで食いつきも抜群

食いつきのよさが口コミでも評判のブッチ。生産国は食の基準が厳しいニュージーランドです。使われている牛や羊はストレスのない環境で牧草を食べて育ち、行政機関による厳しい検査にも合格。さらにすべての原材料の誕生から出荷まで追跡が可能という徹底ぶりです。

水分含有量は生肉と同じ70%に調整され、スプーンなどで簡単につぶせます。匂いも強く、食の細いワンちゃんにも大人気なのが分かります。

5位 d.b.f(デビフペット) ささみ&レバーミンチ

柔らかなミンチ状の鶏肉・ささみ・鶏レバーが楽しめる総合栄養食ウェットフード

デビフペットのささみ&レバーミンチは、鶏肉・ささみ・鶏レバーを食べやすいミンチ状に仕上げた総合栄養食ドックフード。保存料・着色料無添加で、国内の工場で製造されている国産品です。

愛犬の全成長段階に対応しており、幼犬からシニア犬まで主食として幅広く使用可能です。嗜好性の高いウェットフードのため、食いつきにも期待できます。

6位 Nutro(ニュートロ) シュプレモ カロリーケア シニア犬用

柔らかくて食べやすくシニア犬の健康維持に最適

シュプレモ カロリーケア シニア犬用は、成犬時よりも代謝の落ちるシニア犬にぴったりの低カロリー*1ドックフード。シニア犬の健康な基礎代謝に配慮し、カロリーはドライ*2の約70%オフです。

厳選した10種類以上の自然食材をブレンドするニュートロ独自のホリスティック・ブレンドで、食材本来の美味しさをそのままに、最適な栄養バランスを叶えています。また、ペットフード公正取引協議会の定める総合栄養食なのもポイントです。

*1 シュプレモ™ ドライ 製品比
*2 シュプレモ™ 成犬用 製品

7位 Plaïaden(プレイアーデン) 100%有機 ドイツ牛

無農薬の有機飼料で育てたドイツ産Bio牛肉95%使用

プレイアーデンの100%有機ドイツ牛は、無農薬の有機飼料を与えられ自然豊かなバイエルンで放牧されて育った牛肉を95%使用したウェットフード。グレインフリーで穀物アレルギーのワンちゃんにもおすすめです。

世界でもっとも審査が厳しいドイツのBio認証機関において認証を受けており、100%有機の原材料を用いて生産された商品であることが証明されています。また、ヒューマングレードの厳選食材を使用しており品質に妥協していません。

8位 ZIWIピーク 犬用ウェットドッグフード

内臓や骨まで使用した自然界での犬の食事に近いレシピ

ZIWIピークのウェットフードは、肉、内臓、魚介類、骨を最大97%配合しているドックフード。内臓や骨まで使用しており、自然界での犬の食事に近いレシピになっています。

犬にとって消化しづらい植物性たんぱく質は不使用で、糖尿病や肥満の原因になり得る炭水化物の使用を抑えて作られている点も魅力的です。また、全犬種、全ライフステージに対応しています。

9位 ロイヤルカナン ミニ エイジング 12+ ウェット

12歳から目立ち始める小型犬の高齢期に◎

ロイヤルカナンのミニ エイジング 12+ ウェットは高齢期の小型犬用ドックフード。12歳から目立ち始める小型犬の高齢期をサポートするために適したレシピになっています。

また、同じロイヤルカナン製のドライフードと混ぜて与えた場合でも最適な栄養バランスを保てるように開発されているため、ドライフードと合わせて使用したい方にもおすすめです。

10位 yum yum yum! ウェットタイプ ジュレ仕立て

ドライフードにちょい足しで毎日のご飯をもっと美味しく!

yum yum yum!のウェットタイプ ジュレ仕立ては、ドライフードなどのいつものごはんにプラスすることで水分補給や嗜好性を助けてくれるジュレタイプのウェットフードです。素材から製造までヒューマングレードで作られているため、品質が心配な人にもおすすめ。


また、少し粘度のあるジュレに仕上げたことでドライフードと絡めやすくなっています。一袋30gの食べきりサイズでトッピングに最適です。

まとめ

パテタイプからフレッシュフードタイプなどさまざまな種類のドッグフードを紹介してきました。小型犬用に栄養バランスを考えられた商品から、どの犬種にも人気が高い商品など幅広くランクインしましたが、気になるフードがあったでしょうか。

愛犬の体を作るごはんだから慎重に選びたいですよね。この記事の選び方を参考に、ぜひあなたの愛犬にぴったりのドッグフードを見つけてください。