
【獣医師監修】犬が枝豆を食べても大丈夫?与え方の注意点から薄皮の処理、適量まで解説
夏の食卓でおなじみの枝豆は、愛犬と一緒に旬を楽しめる食材です。しかし「生で与えていいの?」「皮は食べられる?」と疑問を抱く飼い主さんも多いはずです。
結論から言うと、犬は枝豆を安全に食べられますが、与え方には厳守すべきルールがあります。本記事では、期待できる栄養効果や正しい下処理、体格別の適量を詳しく解説します。内容を正しく理解すれば、愛犬の健康維持に役立つ最高のおやつとして活用できますよ。
犬は枝豆を食べても大丈夫!

結論からお伝えすると、犬に枝豆を与えても基本的に問題ありません。枝豆は熟す前の「大豆」であり、犬に有害な中毒成分は含まれていないためです。むしろ、良質な植物性タンパク質を摂取できる優れた食材と言えるでしょう。旬の時期には、愛犬の健康をサポートするおやつとして積極的に活用したい食材の一つです。
ただし、人間用に塩茹でされたものをそのまま与えるのは避けてください。塩分や調理法、与える部位など、守るべきルールがいくつか存在しているのです。特に生のままでは消化を阻害し、胃腸に負担をかけるリスクがあります。適切な処理を施せば、アレルギーがない限り安心して食べさせることが可能です。ここからは、栄養素や安全な与え方を詳しく解説していきます。
枝豆の栄養素とその効果

枝豆は大豆の未熟豆で、犬の健康に役立つ豊富な栄養が詰まっています。植物性タンパク質をはじめ、ビタミン類やミネラル、さらに肝機能を助けるピニトールまで摂取可能です。愛犬の筋肉維持や老化防止、夏バテ予防に最適な食材としてのメリットを詳しく解説します。 適切な与え方で、高い健康効果を日々の食事に取り入れましょう。
| 食品成分 | エネルギー(kcal) | 水分(g) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | 灰分(g) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| えだまめ/生 | 125 | 71.7 | 11.7 | 6.2 | 8.8 | 1.6 |
| えだまめ/ゆで | 118 | 72.1 | 11.5 | 6.1 | 8.9 | 1.4 |
| えだまめ/冷凍 | 143 | 67.1 | 13.0 | 7.6 | 10.6 | 1.7 |
参照:「食品成分データベース」(文部科学省) ※表は各100g当たり。
植物性たんぱく質
枝豆には、犬の筋肉や被毛、皮膚の健康を維持するために欠かせない良質な植物性タンパク質が豊富です。大豆と同様にアミノ酸スコアが高く、効率よく体に吸収されるのが特徴です。肉類が主体のドッグフードにトッピングすることで、異なる種類のタンパク源をバランスよく補えるメリットがあります。
成長期の子犬から筋力が衰えやすい老犬まで、幅広い年齢層の健康維持をサポートする心強い味方となってくれるでしょう。良質なタンパク質は、愛犬の若々しさを保つための土台となります。
ビタミン
枝豆は豆類の中ではビタミン類が豊富に含まれています。抗酸化作用のあるビタミンCや血液の健康を守るビタミンK、粘膜を保護するβカロテンなどがバランスよく含まれているのです。これらのビタミン群は、愛犬の免疫力を高め、病気に負けない体づくりをサポートする重要な役割を担っています。
水溶性のビタミンは熱に弱いため、蒸し調理や茹で汁を活用するなどの工夫をすると、より効率的に成分を摂取できます。健康維持に必要な栄養素を自然な形で補給するのに、枝豆はとても優れた食材です。
| ビタミン | 主な働き(犬) | 特にうれしいポイント |
|---|---|---|
| ビタミンK | 骨にカルシウムを定着させる/血液凝固を助ける | シニア犬の骨の健康維持に役立つ |
| ビタミンC | 抗酸化で細胞を守る/免疫をサポート/コラーゲン生成を助ける | ストレスや加齢で不足しやすい分を補いやすい |
| βカロテン(ビタミンA) | 必要な分だけビタミンAに変換/視力・皮膚・被毛を支える/粘膜を守る | エイジングケア・免疫サポートに向く |
ビタミンK
ビタミンKは骨にカルシウムを定着させる働きがあり、愛犬の丈夫な骨格形成を助けます。また、怪我をした際の血液凝固を正常に保つ役割も持っています。シニア犬の骨の健康を維持し、活動的な毎日を長く続けるために積極的に取り入れたい成分です。 不足すると骨が脆くなるリスクがあるため、食事から補うことが大切です。
ビタミンC
ビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。犬は体内でビタミンCを合成できますが、加齢や病気によるストレスで不足しがちになります。食事から補うことで皮膚のコラーゲン生成を助け、疲労回復も効果的にサポートします。 免疫力の維持にも貢献するため、シニア犬には特に嬉しい栄養素です。
βカロテン(ビタミンA)
βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換され、視力や皮膚、被毛の健康を保つのに役立ちます。強力な抗酸化作用があるため、愛犬のエイジングケアや免疫力の強化に非常に有効な成分です。 また、少量の油と一緒に摂取すると吸収率がさらに高まります。粘膜の健康を守ることで、ウイルスなどの侵入を防ぐ効果も期待できます。
脂質
枝豆の脂質には、血液を健康に保つ効果がある不飽和脂肪酸が含まれています。適度な脂質は皮膚の潤いを保ち、毛艶を良くするために必要不可欠な栄養素です。植物性の良質な脂質は、愛犬の皮膚バリア機能を高め、乾燥や外部刺激から守る手助けをしてくれます。
過剰摂取は肥満を招くため与えすぎには注意が必要ですが、おやつとして適切な量であれば、健康維持に大きなメリットをもたらします。細胞膜の構成成分としても重要で、愛犬の全身の健康を支えるために役立つエネルギー源となります。
ミネラル
枝豆にはカリウム、マグネシウム、カルシウム、リンといった、犬の生理機能を整えるミネラル類が豊富です。これらは心臓の機能や神経の伝達、骨の健康維持に深く関わっています。ミネラルバランスが整うことで、体内の水分調整がスムーズになり、老廃物の排出を促すデトックス効果も期待できるでしょう。
偏りなくミネラルを摂取することは、愛犬の体の各器官を正常に動かし、代謝を活性化させるために欠かせません。
| ミネラル | 主な働き(犬) | 特にうれしいポイント |
|---|---|---|
| カルシウム・リン | 骨・歯の材料になる(バランスが大事) | 成長期〜シニア期の骨の健康を支える/手作りごはんで不足しやすいカルシウム補給に役立つ |
| マグネシウム | 酵素の働きを助ける/筋肉の動き・神経伝達を整える | 心臓・血管の健康サポート/不足すると筋肉の痙攣や食欲不振につながることがある |
| カリウム | 余分なナトリウムを排出/水分バランスを整える(利尿作用) | むくみ対策や夏の水分代謝サポート/老廃物の排出(デトックス)を助ける |
カルシウム・リン
カルシウムとリンは骨や歯を作る主要なミネラルで、適切な比率で摂取することが重要です。枝豆にはこれらがバランスよく含まれており、成長期や老後の骨の健康を支えます。丈夫な体格を維持し、足腰の健康を守るために欠かせない土台となる栄養素です。 特に手作りごはんの際、不足しがちなカルシウム源として重宝します。
マグネシウム
マグネシウムは体内の多くの酵素の働きを助け、筋肉の収縮や神経伝達を正常に保つ役割があります。カルシウムと共に摂取することで、愛犬の心臓や血管の健康をサポートし、安定した体調維持に大きく寄与します。 骨の健康を強化する働きもあり、不足すると筋肉の痙攣や食欲不振を招くことがあるため、補給が必要です。
カリウム
カリウムは体内の過剰なナトリウムを排出し、血圧を安定させる効果があります。利尿作用によって体内の老廃物を流し出し、腎臓への負担を軽減するデトックス効果が期待できる成分です。
特に夏場のむくみ対策や、体温調節が苦手な愛犬の水分代謝を助ける働きが期待できます。不足すると元気がなくなることもあるため、欠かせない栄養素と言えるでしょう。
鉄分
鉄分は血液中のヘモグロビンを作り、全身の細胞に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。枝豆には、植物性食材の中でも吸収されやすい鉄分が含まれており、貧血の予防に効果的です。血液が健康に保たれることで、愛犬の活動量が増え、若々しい活力を維持することにつながります。
鉄分不足は疲れやすさや息切れ、食欲不振を招く原因となるため注意が必要です。特に運動量が多い犬や、血液の質が変化しやすいシニア犬には、トッピングとして枝豆から自然な形で鉄分を補ってあげると良いでしょう。
必須アミノ酸
枝豆に含まれるタンパク質には、犬の体内で合成できない「必須アミノ酸」がバランスよく含まれています。これにより、摂取したタンパク質が筋肉や臓器の修復に効率よく活用されます。アミノ酸バランスが優れた枝豆は、愛犬の疲労回復を早め、健やかな体を維持するための大きな助けとなります。
質の高いタンパク質を自然な食材から補うことは、ドッグフードだけでは得にくい活力を愛犬に与えます。体を構成するアミノ酸を補給することで、免疫細胞の活性化やホルモンバランスの調整にも役立ちます。
ピニトール
ピニトールは大豆類に特徴的な成分で、犬の体内では肝機能のサポートや糖の代謝を助ける働きがあります。血糖値の急激な上昇を抑える効果が注目されており、太りやすい犬の健康管理に非常に役立ちます。肝臓の健康を保ち、体内のエネルギー代謝をスムーズにすることで、愛犬の肥満予防や生活習慣の改善に大きく貢献します。
病気の予防的な観点からも非常に優れており、いつもの食事にプラスするだけで代謝を整える助けになります。
犬が食べても大丈夫な枝豆の量

愛犬に枝豆を与える際は、1日の摂取カロリーの10%以内を基準にした適量を守ることが大切です。体の大きさに応じて消化能力や必要なエネルギー量が異なるため、まずは少量から始めて様子を見ましょう。
愛犬の体格に合わせた具体的な目安量を知ることで、肥満や消化不良を防ぎながら旬の味覚を楽しめます。
| 犬のサイズ(体重) | 1日の目安量(枝豆) |
| 超小型犬(4kg未満) | 5〜10粒(初回は1〜2粒) |
| 小型犬(10kg以下) | 10〜20粒 |
| 中型犬(25kg未満) | 20〜30粒 |
| 大型犬(25kg以上) | 40〜50粒 |
超小型犬(体重4kg未満)
チワワやトイプードルなどの超小型犬には、1日あたり5〜10粒程度を目安にしましょう。体が小さいため、わずかな量でもカロリーオーバーになりやすく注意が必要です。粒のまま与えると喉に詰まらせる恐れがあるため、細かく刻んで与えるのが安全です。初めて与える際は1〜2粒からスタートし、翌日の便の状態に変化がないか必ず確認してください。
消化機能もデリケートなため、おやつとしてほんの少量を楽しむ程度に留めるのが、健康を維持するための重要なポイントとなります。
小型犬(体重10kg以下)
柴犬やシーズーなどの小型犬に与える目安は、1日10〜20粒程度です。枝豆は食物繊維が豊富なため、与えすぎると軟便や下痢を引き起こす可能性があります。メインの食事とのバランスを考え、1日の摂取カロリーの10%を超えない範囲で調整しましょう。
おやつとして与える際は、塩分を含まない状態で調理したものを数回に分けて与えるのが理想的です。粒を丸呑みしないよう、半分にカットしたり軽く潰したりすることで、消化吸収を助けることができます。愛犬の満足感も高まり、肥満予防にもつながります。
中型犬(体重25kg未満)
コーギーやボーダーコリーなどの中型犬であれば、1日20〜30粒程度が適量の目安となります。活動量が多い犬種でも、おやつとしての与えすぎは禁物です。枝豆には良質なタンパク質が含まれますが、あくまで副食としての位置付けを守りましょう。トッピングとして活用する場合は、いつものドッグフードの量を少し減らして調整すると、カロリー管理がスムーズに行えます。
消化を助けるために、さやから出した豆を加熱し、食べやすい形状にしてあげてください。季節の栄養を取り入れることで、愛犬の健康的な食生活をサポートできます。
大型犬(体重25kg以上)
ゴールデンレトリバーなどの大型犬の場合、1日40〜50粒程度までが許容量の目安です。体が大きく一度にたくさん食べたがりますが、豆類は消化に時間がかかるため、一気に与えるのは避けてください。大型犬であっても、一度に多量を摂取すると胃腸に負担がかかり、おならが増えたり便が緩くなったりすることがあります。
毎日の食事のアクセントとして、細かく刻んで混ぜるなどの工夫をしましょう。適量を守ることで、枝豆に含まれるカリウムや鉄分などの栄養を安全に取り入れ、健やかな体づくりに役立てることが可能です。
犬に枝豆を与える際の4つの注意点

枝豆は安全な食材ですが、与え方を間違えると愛犬の健康を損なう恐れがあります。生で食べさせることは消化不良の原因になり、さやの誤食は窒息や腸閉塞のリスクを伴います。
また、味付けやアレルギーへの配慮も欠かせません。正しい調理法と注意点を守ることで、枝豆の栄養を安全に愛犬へ届けましょう。
注意点① 枝豆の処理の仕方に注意する
愛犬に枝豆を与える際は、適切な下処理と調理が非常に重要です。まずはさやから豆を取り出し、必ず加熱してから与えるようにしてください。枝豆の粒をそのまま与えると、特に早食いの癖がある犬や小型犬では喉に詰まらせる危険があります。安全性を高めるために、加熱した後に豆を細かく刻んだり、スプーンで軽く潰したりしてから与えるのが理想的です。
消化を助けるため、愛犬の口の大きさに合わせた形状に整えてあげましょう。ひと手間加えることで、未消化で便に出てくるのを防ぎ、栄養をしっかり吸収させることができます。
生の枝豆は絶対にNG!
生の枝豆には、タンパク質の消化を妨げる「トリプシン・インヒビター」が含まれています。摂取すると激しい下痢や嘔吐、消化不良を招く恐れがあり非常に危険です。
この物質は加熱調理によって無効化されるため、必ず茹でるか蒸してから愛犬に与えてください。 生の豆は胃腸に強い負担をかけるため、火を通すことが絶対のルールです。
薄皮(内皮)は剥くべき?
豆の薄皮は不溶性食物繊維が多く、消化に時間がかかります。健康な成犬なら問題ありませんが、子犬やシニア犬には剥いてあげると安心です。消化機能が低い犬にとって薄皮は胃の負担になり、嘔吐や軟便の原因になるケースも少なくありません。 愛犬の年齢や体質を考慮し、最も負担の少ない形で与えるよう心がけましょう。
注意点② アレルギー反応に注意する
枝豆は大豆の未熟豆であるため、大豆アレルギーを持つ犬には与えてはいけません。初めて食べさせる際は、アレルギー反応が出ないか慎重に確認する必要があります。まずは1粒程度の少量を与え、数時間は皮膚の赤みや痒み、下痢、嘔吐などの症状が出ないか観察してください。もし食後に体を痒がったり、目の周りが赤くなったりした場合は、すぐに与えるのをやめて獣医師に相談しましょう。
アレルギーは体質によって突然発症することもあるため、異変を見逃さないことが大切です。安全を確認しながら、愛犬のペースに合わせて取り入れていくようにしましょう。
注意点③ 枝豆の皮とさやは犬に食べさせない
外側の硬い皮(さや)は、犬にとって非常に消化しにくい部位です。食物繊維が強すぎるため、そのまま飲み込むと消化管を傷つけたり、喉や腸に詰まったりする恐れがあります。特にお散歩中や調理中に落ちたさやを、愛犬が誤って丸飲みしないよう注意が必要です。
万が一さやを食べてしまい、元気がない、吐く、便が出ないといった症状が見られた場合は腸閉塞の可能性を疑いましょう。 家庭で調理する際は、必ず人間の手でさやから豆を取り出してください。愛犬の届かない場所にさやを捨てるなど、誤食を未然に防ぐ環境づくりが大切になります。
注意点④ 枝豆の加工食品に注意する
スーパーやコンビニで売られている冷凍枝豆や加工品を与える際は、原材料を必ずチェックしてください。人間用の多くは塩茹でされており、犬にとっては塩分が過剰すぎて腎臓や心臓に負担をかけます。
また、ガーリックや出汁などで味付けされたものは、中毒の原因物質が含まれている可能性があるため厳禁です。愛犬に与えるなら「食塩不使用」の冷凍品を選ぶか、生の枝豆を自宅で味付けせずに調理したものに限定しましょう。余計な添加物も肥満や体調不良を招く一因となります。素材そのものの味を楽しませることが、愛犬の健康を守るための最善の選択となります。
参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省自然環境局)
枝豆を食べさせてはいけない犬の特徴

枝豆は健康に良い食材ですが、特定の疾患や体質を持つ犬には悪影響を及ぼす可能性があります。アレルギーや結石、甲状腺の持病がある場合は、成分が症状を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。
愛犬の健康状態を正しく把握し、少しでも不安がある場合は自己判断で与えずに獣医師へ相談しましょう。
食物アレルギーの可能性がある犬
大豆アレルギーがある犬には、同じマメ科である枝豆を与えてはいけません。初めて与えた際に皮膚の痒みや赤み、下痢、嘔吐などの症状が出た場合はアレルギーの可能性があります。アレルギー反応は体質によって異なるため、少しでも異変を感じたらすぐに与えるのをやめてください。
特に以前から大豆製品で体調を崩した経験がある犬には、避けるのが最も安心な選択です。重症化すると呼吸困難を招く恐れもあるため、慎重な見極めが求められます。
尿路結石がある犬
過去に尿路結石を患ったことがある犬や、結石ができやすい体質の犬には枝豆を控えるべきです。枝豆には結石の原因となるシュウ酸や、代謝されて尿酸となるプリン体が含まれています。これらの成分が尿路で結晶化すると、激しい痛みや排尿障害を引き起こすリスクが高まってしまいます。
療法食を食べている犬や排尿トラブルを繰り返している犬には、与える前に必ずかかりつけの医師に相談してください。愛犬の尿の状態を安定させるためには、栄養バランスの維持が最優先となります。
甲状腺疾患がある犬
甲状腺機能低下症などの疾患を抱えている犬には、枝豆を与える際に注意が必要です。枝豆に含まれるイソフラボンは、甲状腺ホルモンの合成を妨げる「ゴイトロゲン」としての性質を持っています。
健康な犬であれば問題ありませんが、甲状腺の機能が低下している犬では症状が悪化する恐れがあります。ホルモン治療を受けている犬には、おやつとして枝豆を選ぶのは避けた方が無難でしょう。
体調が優れない犬
下痢や嘔吐をしていたり、なんとなく元気がない犬に枝豆を与えるのは避けてください。体調が悪いときは胃腸の消化吸収能力が落ちており、食物繊維の多い枝豆は負担になります。未消化のまま排出されるだけでなく、症状を長引かせる原因にもなりかねないため注意が必要です。
食欲がないからといって、無理にトッピングとして加えるのは逆効果になる場合があります。まずは安静にして体力の回復を優先し、元気になってから安全な量を与えるように心がけましょう。
犬 枝豆に関するよくある質問

冷凍枝豆の活用や塩茹での是非、他の豆類の安全性について解説します。子犬やシニア犬への与え方や、さやを誤食した際の対処法もまとめました。
愛犬の食生活に枝豆を安全に取り入れるための、よくある疑問を解決していきましょう。
- Q1.冷凍の枝豆を与えても大丈夫ですか?
- Q2.犬に枝豆を与えるときは塩茹でにするべきですか?
- Q3.枝豆以外に豆を食べさせていい豆はある?
- Q4.犬に与えてはいけない豆は?
- Q5.子犬やシニア犬に枝豆を与えても大丈夫?
- Q6.もし誤って枝豆のさや(外皮)を食べてしまったら?
Q1.冷凍の枝豆を与えても大丈夫ですか?
市販の冷凍枝豆を犬に食べさせても、成分自体は問題ありません。ただし、人間用の多くは塩茹でされているため、必ず「食塩不使用」のものを選びましょう。塩分が含まれる場合は、沸騰したお湯で塩抜きをしても完全に抜くのは困難です。
また、解凍する際は自然解凍や加熱を行い、冷たすぎる状態で与えないよう配慮してください。冷凍品はストックに便利ですが、酸化を防ぐため早めに使い切るのが理想的です。原材料をしっかり確認し、添加物のないシンプルな商品を選んで食べさせてください。
Q2.犬に枝豆を与えるときは塩茹でにするべきですか?
犬に食べさせる枝豆は、塩を一切使わずに調理するのが鉄則です。人間にとって適度な塩分でも、体の小さな犬にとっては過剰摂取になります。塩分の摂りすぎは腎臓や心臓に大きな負担をかけ、高血圧などの健康リスクを招く一因となります。枝豆本来の甘みだけで、犬は十分に喜んで食べてくれます。
もし人間用と一緒に茹でる場合は、塩を入れる前に犬の分だけ先に取り分けてください。愛犬の健康を長く守るためにも、味付けなしの調理を徹底することが非常に大切です。
Q3.枝豆以外に豆を食べさせていい豆はある?
枝豆以外にも、犬が食べられる安全な豆類はいくつかあります。代表的なものに納豆や豆腐があり、これらは消化しやすく栄養価も高いためトッピングにおすすめです。豆類は良質な植物性タンパク源となりますが、加工状態や成分を正しく知ることが安全に与えるための第一歩です。
豆の種類によって含まれる栄養素や注意点が異なるため、それぞれの特徴を理解して上手に使い分けましょう。日々の食事にバリエーションを加えることで、愛犬の食べる楽しみも広がります。
納豆
納豆は発酵によってタンパク質が分解されており、犬にとって非常に消化が良い食材です。酵素も含まれ、血液の健康維持に役立ちます。与える際は必ず「タレ」や「からし」を除き、ひきわり納豆を選ぶとより安全です。 粒が大きいと喉に詰まる恐れがあるため、細かく刻む配慮をしましょう。
豆腐
豆腐は水分量が多く、食欲が落ちている時の水分補給やトッピングに最適です。カルシウムやカリウムも豊富で、シニア犬の健康維持にも貢献します。
ただし、ニガリなどの添加物には注意し、大豆アレルギーがないことを確認してから与えてください。 冷たすぎる豆腐は下痢を招くため、常温に戻してから与えましょう。
Q4.犬に与えてはいけない豆は?
犬に絶対に与えてはいけない豆の代表例は、コーヒー豆やカカオ豆です。これらにはカフェインやテオブロミンが含まれており、重篤な中毒症状を引き起こします。また、生の落花生や銀杏なども消化が悪く、中毒リスクがあるため避けるべき食材です。節分などで使われる大豆(炒り豆)も、丸飲みによる窒息や消化不良の危険があります。
豆類を選ぶ際は、必ず犬にとっての安全性が確認されているものだけを厳選し、適切に調理してから食べさせるように心がけてください。
Q5.子犬やシニア犬に枝豆を与えても大丈夫?
子犬やシニア犬にも枝豆を与えられますが、成犬以上に慎重な配慮が必要です。子犬は消化器官が未発達で、シニア犬は消化能力が低下しているため、薄皮を剥いて細かく刻むのが基本です。喉に詰まらせるリスクも高いため、ペースト状にしてドッグフードに混ぜるなどの工夫が推奨されます。
愛犬の噛む力や消化の状態に合わせて、食べやすい形に整えてあげることが大切です。愛犬のライフステージに合わせ、最も負担の少ない方法で栄養を摂らせてあげましょう。
Q6.もし誤って枝豆のさや(外皮)を食べてしまったら?
愛犬が枝豆のさやを誤食した場合は、まず落ち着いて様子を確認してください。さやは非常に硬く消化できないため、喉や食道に詰まっていないか、呼吸が苦しそうでないかを見極めます。激しい嘔吐や元気消失、便が出ないなどの異変があれば、腸閉塞の恐れがあるため即座に動物病院を受診してください。
数日間は便にさやが混じって出てくるかを確認し、少しでも体調に変化があれば自己判断せず獣医師に相談しましょう。日頃から誤食を防ぐため、さやの廃棄場所には十分注意してください。
まとめ

枝豆は、良質な植物性タンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよく含んでおり、犬の健康維持に役立つ素晴らしい食材です。旬の時期の栄養を手軽に取り入れられるため、愛犬のおやつや手作りごはんのトッピングとして非常に重宝します。
ただし、健康に良いからといって与えすぎは禁物です。消化不良を防ぐための加熱や薄皮の処理、喉に詰まらないためのカットなど、愛犬の年齢や体格に合わせた細やかな配慮が欠かせません。特に塩分や生の豆、硬いさやといった危険な要素を徹底的に排除することが、愛犬の健康を守ることにつながります。
アレルギーや持病がある場合は無理に与えず、まずはかかりつけの獣医師に相談する慎重さを持ちましょう。本記事でご紹介したルールを正しく守り、枝豆の栄養を最大限に活かして、愛犬の生き生きとした毎日を支えてあげてください。