
犬の腸内環境を整える方法とは?おすすめサプリメントランキングと口コミをご紹介!
犬の腸内環境を整えることで、口臭の予防や皮膚トラブルの改善が期待できます。しかし、具体的にどのような方法で犬の腸内環境を整えればいいのか分からないという飼い主さんも少なくありません。
本記事では、簡単かつ手軽に犬の腸内環境を整えるのにおすすめのサプリメントを、ランキングで5つ紹介します。さらに、悪玉菌を減らす方法や犬の腸内環境悪化に伴って起こるリスクについてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

著者
藤井 麻乃子(ふじい そのこ)
愛犬のための水分補給トッピングスープ 「ones」 スタッフ
ミックス犬2頭と暮らす愛犬家。シュナウザー×マルチーズのパピーと、プードル×イングリッシュスプリンガーの3歳の成犬と日々の暮らしを楽しみながら、実際に試した安心・安全なドッグフードレビューを中心に情報を発信しています。

著者
飛田 邑貴(とびた ゆうき)
愛犬のための水分補給トッピングスープ 「ones」 代表
【経歴】2018年、株式会社gojuonを創業。愛犬のゴールデンレトリバーとの別れをきっかけ
に、愛犬たちの食事と向き合い、2020年に完全オーガニックフレッシュフード「BIO POUR CHIEN」の代表取締役に就任。2022年、愛犬のための水分補給トッピングスープ「ones」をリリース。現在は、オーストラリアンラブラドゥードルと暮らしながら、手作り食とドライフードと併用。
犬の腸内環境が悪いとどうなる?

犬の腸内環境が悪いと様々な不調が出てしまいます。
具体的な内容について、下記で詳しくみていきましょう。
アレルギーの原因になってしまう
犬の腸内環境における悪玉菌は、アレルギーを引き起こしたり症状を悪化させる要因にもなるため注意が必要です。
悪玉菌は腸のバリア機能を低下させたり、炎症を引き起こす物質を産生することがあります。
その結果、体がアレルゲンに対して過敏に反応しやすくなってしまい、これまでは普通に食べていた食べ物でもアレルギーが起こったり、元々あったアレルギー症状が悪化したりということも少なくありません。
栄養吸収力が低下する
腸内環境が悪いと腸内細菌のバランスが崩れてしまい、栄養吸収が低下してしまいます。
栄養素が十分に吸収されず、栄養不足になってしまうだけではなく、栄養がしっかり摂れないために体重減少が顕著になり痩せてしまったり、皮膚・被毛のトラブルが出てくるケースも少なくありません。
また、老廃物の排出がうまくいかないといったトラブルもあるため、注意が必要です。
犬の腸内環境を整えるおすすめサプリランキング6選

犬の腸内環境を整えるために、ぜひ取り入れたいおすすめのサプリメントを6つ紹介します。また、それぞれの口コミについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
- ones(ワンズ)愛犬の乳酸菌ヤギミルク「ヤギルト」
- わんビオフェルミン(R)S
- ワンコの乳酸菌
- 4N96 CUBE
- H&JIN ブルー
- トーラス 3種類の乳酸菌 ヨーグル2 善玉菌
- おすすめサプリの口コミのまとめ
ones(ワンズ)愛犬の乳酸菌ヤギミルク「ヤギルト」
ヤギミルクをベースにしているonesのヤギルトは、乳酸菌とフラクトオリゴ糖が愛犬の健康な腸内環境をサポートしてくれます。
パピーからシニアまで幅広く使えるのも特徴です。
ヤギルトは粉末タイプなので、水に溶かして飲むだけでなく、フードにふりかけたり夏にはアイスキューブにしたりなど、様々なアレンジができるのも魅力といえます。
ones(ワンズ)愛犬の乳酸菌ヤギミルク「ヤギルト」の口コミ
びっくりするくらい爆飲み
ご飯の好き嫌いをする愛犬でも、驚くほどに爆飲みするという口コミがありました。アミノ酸やたんぱく質、ミネラルをバランスよく含んでいるヤギルトは、栄養を美味しく摂取できる栄養補助食品といえます。
いい飲みっぷり
差し出した瞬間からいい飲みっぷりを披露してくれる子も。一度飲み始めると、勢いが衰えることなく飲み続ける様子を見ているだけで、ヤギルトの美味しさが分かります。
ones(ワンズ)愛犬の乳酸菌ヤギミルク「ヤギルト」の口コミのまとめ
ヤギルトは、愛犬のお腹を守ってくれる大切な成分が豊富に含まれており、美味しさもあるため喜んで飲んでくれる子がほとんどです。牛乳よりも消化が良くアレルギーも出にくいため、これまで犬用ミルクでも心配だった飼い主さんにもおすすめといえます。
わんビオフェルミン(R)S
わんビオフェルミン(R)Sは、生きたまま腸まで届くビフィズス菌「F1000」と乳酸菌「アシドフィルス菌」を配合した犬用のサプリメントです。小腸と大腸の両方で働き、腸内フローラを整えることで健康維持をサポートしてくれます。
プレーン味で食べやすく、粉末タイプなのでトッピングとしても使いやすいのが特徴です。愛犬の体重によって適切な量が定められていますが、犬種は限定されていないため幅広い子に使えます。
腸内フローラをしっかりと整えたい、便のにおいが気になる、毛並みやツヤを維持したいという飼い主さんに特におすすめです。
わんビオフェルミン(R)Sの口コミ
薬局で買える
ビオフェルミンRは、わんこの闘病の時に存在を知りました。Sは薬局で買えますがRは処方してもらわないと買えないんですよね~。
— さんた屋 (@FactorySanta) March 18, 2024
わんビオフェルミンRは処方してもらわなければいけませんが、Sなら薬局で手軽に購入できるので、愛犬の健康のためにと活用している方は少なくありません。
軟便のときのあって良かった
昨日の夜から軟便💩
— ちぃーち (@ocyu_pet) November 19, 2025
わんビオフェルミンを買っといてよかった〜
うーん、冷えたのかなぁ
落ち着いてくれるといいんだけど😵💫
サニーはいつもと変わらず元気にしています🐶
よく見たら下の前歯2本がない!👀
日々成長❣️😊
抜けた歯を探したけど見つからなかった、残念😢#ミニチュアダックス pic.twitter.com/DtIbUp6OJj
愛犬が軟便になってしまっても、わんビオフェルミンがあったから良かったという口コミもあります。効果があるからこそ、愛犬のお腹の調子が悪い時に頼れるサプリメントといえるでしょう。
わんビオフェルミンのお世話になっている
わんビオフェルミンS、とてもお世話になっている。。。🐶<RT。弱々のかいちゃんのお腹はロイヤルカナンの療法食とわんビオフェルミンSで保たれている。。。
— k_tkmr (@k_tkmr) November 10, 2025
上記の飼い主さんのように、わんビオフェルミンSがあるからこそお腹の調子が保たれているというケースも少なくありません。
わんビオフェルミン(R)Sの口コミのまとめ
わんビオフェルミン(R)Sは、多くの飼い主さんに信頼されているサプリメントといえます。実際に効果があるからこそ、家に常備している方や、おなかが弱い愛犬がとてもお世話になっているという声も多いのが特徴です。
わんこの乳酸菌
有胞子性乳酸菌などの複数の乳酸菌・善玉菌、食物繊維、酵素、オリゴ糖などがバランス良く配合されています。腸内環境を整えるのはもちろん、口臭や涙やけが気になる場合にもおすすめです。
GNP認定工場で国内製造されているサプリメントで、着色料や保存料など10種類の無添加で仕上げられており、添加物が不安な飼い主さんでも安心して与えられます。
犬の管理栄養士と獣医師が全面監修しているため、信頼性の高さも心配ありません。素材にもこだわっており、人と同じ基準のヒューマングレード認証成分も配合されています。
わんこの乳酸菌口コミ
チーズ味で嬉しそうに飲んでくれる
💩検査早速申し込もう👍🏻
— エリー (@coron100803) September 1, 2025
K9のトライプニオイが‥🤢
でも凄くお腹に良いらしいよね🤩
MAX−Pオススメサプリなんだね🤩
試してみようかな?💓
腸活フードに変えるのもありかも‥
わんこの乳酸菌潰して飲ませてみてる🥺チーズ味で、嬉しそうに飲んでくれるけど、効果はまだわからない😵💫 pic.twitter.com/kBezGUg7kP
わんこの乳酸菌は、チーズ味で愛犬もおいしく飲めるサプリメントです。効果はまだ出ていないものの、好んで飲んでくれるのは飼い主さんにとってとても助かるのではないでしょうか。
ヨーグルトと併用して快調に
先日の強力な蓋事件以来、どうやら踏ん張るのが怖くなってしまったようなので、硬くなりがちな隊長、できるだけスムーズにとヨーグルトと犬用の乳酸菌サプリあげるようにしたら今んとこ快調ですわ。 pic.twitter.com/B8wZN6t7BX
— 塩田☆ (@sh_afro) February 15, 2023
乳酸菌サプリとヨーグルトをあげるようにしたら便が快調になったという口コミがあります。踏ん張るのが怖くなってしまった子にも効果が期待できるのは、とても嬉しいポイントです。
わんこの乳酸菌の口コミのまとめ
わんこの乳酸菌はチーズ味なので、薬っぽさがなく好んで飲んでくれる子も少なくありません。ヨーグルトとの併用でさらに効果が期待できるという声もあるので、硬い便に悩んでいる方はぜひ試してみてください。
4N96 CUBE
高濃度の乳酸菌をキューブ状に固めたサプリメントです。取り出しやすさを追求したキューブ型は、量を測ったりする手間もありません。保存もしやすいので初めてサプリメントを与えるという飼い主さんでも扱いやすいのがポイントです。
着色料や香料、保存料は入っておらず、製造管理と品質管理を徹底した国産製品のサプリメント。製造直後の計測値では1粒に3億個以上の生きた乳酸菌が入っており、腸内環境の改善に大きく役立ちます。
1辺がおよそ1cmのキューブ型サプリメントは、そのまま食べるのはもちろん、砕いてトッピングするのもおすすめです。食べやすいようソフトな硬さになっているので、子犬やシニア犬でも問題なく与えられます。
4N96 CUBEの口コミ
シニア犬でも大丈夫
コエタスのモニターキャンペーンでもらった ペット用乳酸菌サプリ 4N96 CUBEについてのレビュー✨️
— ぴー (@pikachan_1225) January 16, 2024
粉末じゃない、体内に取り入れられる形状って重要😍
発砲スチロールみたいな質感と軽さ。
シニア犬も大丈夫てす✨️#コエタス #PR #4N96CUBE #4N96 #ペット用乳酸菌 #ペット用乳酸菌サプリメント pic.twitter.com/b1SjAcbraH
4N96 CUBEは、シニア犬でも与えられるサプリメントです。発泡スチロールのような軽さなので、愛犬も違和感なく受け入れてくれるでしょう。
キューブ型サプリで与えやすい
コエタスのモニターでいただいた
— まるる (@momotin426) April 30, 2024
ペット用乳酸菌サプリ【4N96 CUBE】のレビューです。
1粒に3億個の乳酸菌が入っている、とても与えやすいキューブ型のサプリです。美味しく食べてくれました💕#コエタス #PR #4N96CUBE #4N96 #ペット用乳酸菌 #ペット用乳酸菌サプリメント pic.twitter.com/ytPXXAdUYq
4N96 CUBEはキューブ型のサプリです。おやつ感覚で美味しく食べてくれるので、おなかの調子を良くしたいという時に手軽に与えられます。
4N96 CUBEの口コミのまとめ
キューブ型で与えやすく、愛犬が美味しく食べてくれるという声が多くありました。シニア犬でも与えられ、おやつ感覚でお腹の調子を整えられる4N96 CUBEは薬が苦手な子にも与えやすいでしょう。
H&JIN ブルー
独自の乳酸菌「HJ1乳酸菌」や「EF-2001乳酸菌」を配合した犬用サプリメントです。乳酸菌のほか、水溶性食物繊維やフラクトオリゴ糖、エリスリトールなども配合されており、犬の腸内環境を整えるために必要な善玉菌が豊富に含まれています。
フードの味を損なわないようほとんど無味に仕上がっているため、愛犬の食事に影響することはほぼありません。
どんな食事にも振りかけやすい顆粒状タイプで、衛生的にも安心して与えられるよう1gずつ個包装になっています。そのため、開封後に早く食べきらないとと焦ることもなく、いつでも新鮮なサプリメントを愛犬に与えられるでしょう。
H&JIN ブルーの口コミ
フォロワーさんに教えてもらった
サプリはフォロワーさんに教えてもらった「H-jin(エイチジン)」をあげてます。
— 🐾ペキニーズのぽん🐾 (@hebi15nnu) June 25, 2021
サツマイモマッシュは、10グラムを朝晩のご飯にトッピングして、その分のカリカリを10グラム減らしてあげてますよ😊おデブちゃんになったら困るので💦(笑)
H&JIN ブルーをフォロワーさんに教えてもらったというケースも少なくありません。このようにおすすめで広まっていくのは、確かな実績や効果があるからこそといえるでしょう。
5年くらい使っている
H-JINという犬猫用乳酸菌サプリをペーストに混ぜてあげています、もう5年くらい使ってます
— さとうとイシュタルχ (@Adgjmpt99894975) September 3, 2024
無味無臭でよく食べてくれ、最近は腸炎患っていますが便通は滞りないです
長年H&JIN ブルーを愛用しているという方も多くいます。H&JIN ブルーは無味無臭でフードの味が変わりません。特定のフードしか食べてくれないという子でも、これなら安心して与えられます。
H&JIN ブルーの口コミのまとめ
H&JIN ブルーは、効果や信頼できる実績があるからこそ、おすすめで広まったり長く愛用したりという飼い主さんが多くいます。無味無臭でフードの味が変わらないので、いつも通りの食事ができるのも愛犬にとって嬉しいポイントといえるでしょう。
トーラス 3種類の乳酸菌 ヨーグル2 善玉菌
ビフィズス菌、フェカリス菌、有胞子菌という3種類の乳酸菌と、腸内の善玉菌を元気に保つオリゴ糖が配合されています。犬だけではなく猫にも使えるタイプで、大事なペットの腸内環境を整えるためにぜひ取り入れたいサプリメントです。
チュアブルなタブレットタイプなので与えやすく、細かく砕いてフードに混ぜて与えることもできます。食事の味が変わってしまう心配もないので、いつも通りの食事をしながら腸内環境を整えていけるでしょう。
1粒あたり約2億個の乳酸菌とオリゴ糖が配合されているので、お腹の善玉菌を効率よく増やして腸内環境を整える効果が期待できます。軟便や下痢などの便通の悩みをサポートしてくれるため、おなかの調子が良くない子にもおすすめです。
トーラス 3種類の乳酸菌 ヨーグル2 善玉菌の口コミ
猫にもあげられる
ヨーグル2、ワンさんに毎日あげてるんだけど、
— マグロ女子 (@pop_azki) July 1, 2024
猫にも🆗みたいで
クダイでご飯に混ぜたら
💩くさくない
びっくり pic.twitter.com/aeVPgyKnia
トーラス 3種類の乳酸菌 ヨーグル2 善玉菌は犬だけではなく猫にも挙げられるサプリメントです。犬も猫も飼っている飼い主さんの場合、それぞれに必要なサプリを分ける必要がないので手軽に与えられるでしょう。
フードになじみやすい
軟便が続いてたうちの子にヨーグル2を試したら、びっくりするほど安定✨ 粉にしやすいからフードにもなじみやすいのが嬉しい!#犬猫の健康 #乳酸菌サプリ #腸内環境改善https://t.co/DqSjL8Gfa8
— ペットグッズ研究所 (@petgoods_lab) August 5, 2025
粉にしやすいトーラス 3種類の乳酸菌 ヨーグル2 善玉菌はフードとの馴染みもよく、愛犬の食事に手軽に入れられます。
トーラス 3種類の乳酸菌 ヨーグル2 善玉菌の口コミのまとめ
トーラス 3種類の乳酸菌 ヨーグル2 善玉菌は、多くの飼い主さんがその実力を認めています。口コミにあるように驚くほど便が安定したという声も少なくありません。食事に混ぜやすいのも大きなポイントです。
おすすめサプリの口コミのまとめ
犬の腸内環境を整えるサプリメントは様々な種類があります。しかし、ここでお伝えした5つの種類は、そのどれもが実際に効果を実感した飼い主さんがいたり、愛犬への与えやすさがあるという共通点がありました。
効果を感じられるのも嬉しいポイントですが、愛犬が嫌がってしまうと与えるのも苦労してしまうでしょう。
紹介した5つのサプリメントは、無味無臭のものやチーズ味で美味しく食べてくれるものばかりです。愛犬の好みや食事の味との相性を考えつつ、おなかを守ってくれるサプリメントをぜひ取り入れてみてください。
犬の悪玉菌を減らすには?

犬の悪玉菌が増えると、口臭や体臭の悪化や皮膚トラブルが生じやすくなるなど、健康状態に悪影響が出てしまいます。
犬の悪玉菌を減らすためにはどうすべきか、ここで詳しくみていきましょう。
犬の腸内フローラを改善する食事を積極的に与える
犬の腸は全身の免疫システムにおいて重要な役割を担っています。犬の腸内フローラを改善する食事を積極的に与えることで、便通の改善や消化吸収力の向上、免疫力維持が期待できるでしょう。
腸内フローラの健康状態が維持できれば、病気にかかりにくくなったり、アレルギー症状が軽減されたりすることが期待されます。
また、腸内環境の多様性が高いほど健康度が高いという研究結果もあり、心身ともに健康な状態を維持することで、愛犬の健康寿命を延ばすことにつながるでしょう。元気な姿を長く見ていたいなら、腸内フローラの改善は何よりも欠かせない健康のための対策といえます。
犬の腸内環境を改善する食べ物
犬の腸内環境を改善させるためには、発酵食品や食物繊維が豊富に含まれている野菜、無糖ヨーグルトがおすすめです。
食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、その増殖を助ける働きがあります。発酵食品の場合、善玉菌そのものが含まれているため、腸に直接良い菌を補充することが可能です。
| 野菜 | キャベツ、ブロッコリー、にんじん、かぼちゃなどを細かく刻み、加熱調理するなど食べやすいように工夫して与える |
| イモ類 | さつまいもやじゃがいもは、食物繊維と同時に適度な炭水化物源にもなる |
| 納豆 | 納豆菌は非常に生命力が強く、腸まで生きて届きやすい菌 |
| 無糖ヨーグルト | 乳酸菌が含まれており、多くの犬が好む |
特に納豆やヨーグルトは元々柔らかく食べやすいので、犬に与えやすい食べ物として人気があります。
また、ヤクルト独自のガラクトオリゴ糖には腸内環境を整える効果が認められているものの、人間用のヤクルトは糖分が多いため大量に与えるのは推奨されていません。
人間用のヤクルトを与える場合はスプーン1杯程度に抑えてください。糖分や乳糖が気になる場合は、犬用の製品を与える方が安全です。
ヤクルトが開発した「メディサプリ」や「V-Base」などの犬用製品を活用して、腸内フローラを改善してあげましょう。
水分をしっかり摂取する
犬の腸内環境を整えるには水分がとても重要です。
水分が足りないと悪玉菌が増え、腸の中に滞在する時間が長くなり増殖してしまいます。
また、適切な水分摂取は腸の運動を助け便秘を防いでくれますが、水分不足の状態では便が硬くなり腸内に停滞し、腐敗が進み悪玉菌の増殖に繋がるため危険です。
さらに、尿路結石症や膀胱炎のリスクを高める可能性もあります。
水飲み場を複数設置したり、ウェットフードを活用したりなどの工夫で、効率よく水分補給できる環境を整えてあげましょう。
消化しにくい食事の変更
消化しにくい食事は悪玉菌の増殖につながる可能性があります。
高脂肪や酸化したフード、消化できないタンパク質などが腸に残ると、悪玉菌のエサになり、有害物質生成が進んでしまうため注意が必要です。
できるだけこのようなフードは避け、以下のような点を意識して与える様にしましょう。
- 良質なたんぱく質:脂質の少ない鶏ささみや白身魚などを加熱して与える
- 加熱調理:加熱することで柔らかくなり、消化吸収を助けて胃腸への負担が軽減できる
- 単純炭水化物:白米やさつまいもなどの単純炭水化物は消化に優しく、エネルギー補給に適している
- 少量頻回:一度にたくさん与えず少量ずつ複数回与えることで消化を助ける
こうしたポイントを意識して、愛犬の食事内容を一度見直してみてください。
冷え・運動不足の解消
腸が冷えると、血流低下・蠕動運動低下に陥り、悪玉菌が増えやすい状態になります。
冬の時期は特に、運動量が減り体も冷えやすくなるので注意しましょう。運動不足は肥満の原因になるだけでなく、腸のぜん動運動を鈍らせて便秘を引き起こす原因となります。
雨の日や寒い日には、室内でボールやおもちゃを使った運動遊びを取り入れ、ストレスを発散させましょう。
また、冬に旬を迎えるにんじんやかぼちゃ、さつまいも、大根などの根菜類や鶏肉、魚などの「温性」「熱性」の食材を補助的に取り入れることで身体を温めてくれます。
犬の腸内環境の悪化のサインと症状

犬の腸内環境が悪化すると、様々なリスクが生じます。その中でも健康状態や日々の生活に影響が出てしま6つのリスクを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
便臭・ガス臭が強くなる
腸内環境が悪化すると、必然的に腸内の悪玉菌が増えてしまいます。悪玉菌が増えると、タンパク質などを分解する際にアンモニア、硫化水素、インドール、スカトールといった臭いの強いガス(腐敗物質)を発生させます。
動物性タンパク質の摂りすぎ、消化しにくい食べ物などが原因となり腸内で発酵が起こりやすくなったり、食事が多すぎることで腸内環境が乱れてしまいます。
また、加齢や胃腸の働きが弱まることで、消化しきれない食べ物が腸に送られて悪玉菌が増えるケースも多くあるため、シニア犬や消化機能が衰えてきた子は注意しなければいけません。
もしもシニア犬で、強い便臭や臭いおならが増えただけではなく、食欲不振や体重減少などの不調が伴う場合は、消化管腫瘍の可能性も考えられるため、なるべく早い段階から獣医師に相談するようにしましょう。
皮膚・被毛トラブル(身体の痒み)
悪玉菌が増えて腸内のバランスが乱れると、炎症を引き起こす物質が過剰に生成されます。これらの物質が血流に乗って全身を巡ることで、離れた臓器である皮膚のかゆみを誘発するため注意しましょう。
また、犬のかゆみの原因は悪玉菌だけではありません。マラセチアなどの感染症、ノミ・ダニ、内分泌疾患など様々なものが考えられます。適切な治療のためにも、愛犬がかゆみを訴え始めたらすぐに獣医師の受診を受けるようにしましょう。
涙やけ・目やにの悪化
犬の腸内環境が悪化すると、食べ物に含まれる穀物・添加物などの消化しにくい成分や、体内の毒素が適切に処理されず、血液中を巡って最終的に涙腺を通じて体外へ排出されることがあります。
老廃物が含まれる涙が目の周りの毛に付着し、常に湿った状態が続くと、雑菌が繁殖しやすくなり赤茶色の涙やけや悪臭の原因となってしまうため注意が必要です。
また、腸内環境が乱れると免疫力が低下し、目の周りの炎症や感染症を引き起こしやすくなることで、目ヤニが増えることもあります。
涙やけや目やにが悪化した場合、結膜炎や角膜炎、鼻涙管の閉塞など、他の目の病気の可能性もあるので、必ず獣医師の診察を受けましょう。
泌尿器トラブルのリスク上昇
腸内環境の悪化は、泌尿器トラブルにも繋がります。
犬の膀胱炎の多くは細菌感染が原因であり、その大腸菌や腸球菌などの原因菌は、主に腸内に存在する常在菌です。特に雌犬の場合は肛門と尿道口が近いため、これらの細菌が尿道を通って膀胱に侵入しやすい構造になっています。
腸内環境が悪化すると免疫力が低下してしまうので、病原菌に対する防御機能が弱まり細菌感染症にかかりやすい状態になってしまうため注意が必要です。
腸粘膜のダメージ・炎症
犬の腸内環境悪化は、腸粘膜のダメージや炎症を引き起こす可能性が高いため危険です。
腸内環境の悪化により悪玉菌が増えると、インドールやスカトール、アンモニアなどの有害物質を生成します。これらの物質は腸粘膜に直接刺激を与えるため、ダメージや炎症の原因となります。
健康な腸粘膜は、腸管バリアとして機能しているので、腸内の有害物質や細菌が体内へ侵入するのを防いでいますが、腸内環境が悪化しているということは、このバリア機能が低下している状態といえます。
その結果、本来は腸内に留まるべき成分が血管内に入り込み、全身の炎症やアレルギー反応を引き起こす可能性もあるため危険です。
症状がみられる場合はすぐに獣医師からの適切な診断を受けるようにしましょう。
免疫力の低下
腸には体全体の免疫細胞が半数以上集まっており、腸内環境は免疫機能に直結しています。腸内細菌バランスの乱れは免疫システムの誤作動や炎症を引き起こし、皮膚炎やアレルギー、全身の不調に繋がってしまうでしょう。
また、悪玉菌が未消化タンパク質を腐敗させて、アンモニアなどの有害物質を生成します。これが免疫力低下や生活習慣病に関与しているため、悪玉菌を増やさないことが重要です。
特に子犬は免疫機能が未熟で腸内フローラも不安定なため、整える習慣が欠かせません。また、シニア犬の場合、腸の機能が低下しやすく栄養吸収不足や便秘になりやすいため、腸活が特に重要となります。
犬の腸内環境に関するよくある質問

犬の腸内環境に関するよくある質問5つをピックアップしました。ぜひそれぞれの回答をよくチェックしてみてください。
- Q1.犬にビオフェルミンを与えてもいい?
- Q2.犬の腸内環境を整えることは涙やけにも効果がある?
- Q3.犬の腸内環境改善に良いサプリメントの選び方は?
- Q4.腸内フローラって何?
- Q5.犬の腸内環境を整えるためのおやつはヨーグルトがいい?
Q1.犬にビオフェルミンを与えてもいい?
A.大丈夫です。ただし、犬に与える際には犬用のビオフェルミンを選びましょう。もしも人間用のビオフェルミンを与える場合、獣医師に必ず相談し、犬の健康状態に適しているか判断してもらってください。量などに関しても指導を受け、犬の体にとって負担にならないよう注意することが大切です。
Q2.犬の腸内環境を整えることは涙やけにも効果がある?
腸内環境の悪化による涙の分泌物が影響の場合は、効果がある可能性があります。腸内環境が悪いと体内の老廃物が貯りやすくなり、涙に混ざって色素沈着を悪化させる体質的な原因になるとされています。
鼻涙管の物理的な閉塞が主原因の場合もありますが、腸内環境が整えば体質改善により症状の軽減も期待できるでしょう。
Q3.犬の腸内環境改善に良いサプリメントの選び方は?
A.犬の腸内環境に良いサプリメントは様々な種類が多くあり、何を選べばいいか分からないというケースも少なくありません。その場合、下記のような成分それぞれの特徴を知っておくことで、愛犬に本当に必要なサプリを選べるようになります。
| プロバイオティクス | 乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が含まれている |
| プレバイオティクス | 食物繊維やオリゴ糖など、善玉菌のエサとなる成分が含まれている |
| シンバイオティクス | プロバイオティクスとプレバイオティクスが同時に配合されたもので相乗効果が狙える |
| ポストバイオティクス | 善玉菌が生み出した有用な代謝産物(酢酸や酪酸など)が配合されている |
また、粉末、錠剤、液体、おやつタイプなど、犬が無理なく摂取できる形状を選びましょう。普段の食事に混ぜやすい粉末タイプや、おやつ感覚で与えられるタイプは継続しやすいのでおすすめです。
Q4.腸内フローラって何?
A.腸内に生息する多種多様な細菌の集まりのことを指し、その様子がお花畑に似ていることから「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」ともいわれており、小腸の終わりから大腸にかけて細菌が生息し、下記の3種類に分類されてバランスを取りながら存在しています。
- 善玉菌:消化吸収を助け、悪玉菌の増殖を抑えるなど、体に良い働きをする
- 悪玉菌:有害物質を作り出し、体に悪い影響を与える
- 日和見菌:普段は悪さをしないものの、体調が崩れて悪玉菌が優勢になると、悪玉菌として働くことがある
Q5.犬の腸内環境を整えるためのおやつはヨーグルトがいい?
A.犬の腸内環境を整えるために、ヨーグルトをおやつとして与えるのはとても良い選択です。ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの善玉菌が消化を助けたり、おなかの調子を整えたりする効果が期待できます。
与える際には無糖のプレーンを選びましょう。また、冷えすぎたヨーグルトは下痢を引き起こすこともあるので、常温に戻してから与えるようにしてください。
まとめ

犬の腸内環境を整えるためには、犬用のサプリメントを活用したり、腸内フローラを改善する食事を積極的に与えたりするなど、様々な方法があります。腸内環境を整えることは、下痢や軟便の解消だけではなく、健康な身体そのものに大きく影響するため、愛犬のためにもしっかりと対策してあげましょう。
本記事では、犬の腸内環境を整えるのにおすすめなサプリメントの特徴やリアルな口コミ、腸内環境が悪化することによって起こりうるリスクについて詳しく紹介しました。愛犬の健康を守ってあげるためにも、ぜひお伝えした情報を参考に、犬の腸内環境改善に努めてください。