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犬の腸活に大切なのはビフィズス菌?乳酸菌や酪酸菌との違いや増やし方を徹底解説

人間の腸活にはビフィズス菌が大切ですが、実は犬にも同じことがいえます。腸内環境を整えることは、消化器系の改善や免疫力の向上をはじめ、体臭や口臭の改善や精神の安定など、犬の健康に大きく影響を与えるのが特徴です。

本記事では、犬の腸活に大切な善玉菌の種類、ビフィズス菌を増やす方法やその効果について詳しく紹介します。正しい情報で犬の腸活を進めていくためにも、ぜひ最後までご覧ください。

著者

藤井 麻乃子(ふじい そのこ)

愛犬のための水分補給トッピングスープ 「ones」 スタッフ

ミックス犬2頭と暮らす愛犬家。シュナウザー×マルチーズのパピーと、プードル×イングリッシュスプリンガーの3歳の成犬と日々の暮らしを楽しみながら、実際に試した安心・安全なドッグフードレビューを中心に情報を発信しています。

著者

飛田 邑貴(とびた ゆうき)

愛犬のための水分補給トッピングスープ 「ones」 代表

【経歴】2018年、株式会社gojuonを創業。愛犬のゴールデンレトリバーとの別れをきっかけ
に、愛犬たちの食事と向き合い、2020年に完全オーガニックフレッシュフード「BIO POUR CHIEN」の代表取締役に就任。2022年、愛犬のための水分補給トッピングスープ「ones」をリリース。現在は、オーストラリアンラブラドゥードルと暮らしながら、手作り食とドライフードと併用。

犬の腸活にはビフィズス菌が大切

犬の腸活には、重要な3つの善玉菌をバランスよく摂取することが大切です。その中でもビフィズス菌は、腸内環境の土台を作る菌(定着型)で大腸で食物繊維などを分解し、乳酸や酢酸を生成します。これにより、腸内が酸性化し、悪玉菌の増殖を抑えてくれるのが特徴です。

腸内に定着しやすい菌で、腸内で生成する短鎖脂肪酸は大腸のエネルギー源となり、腸内環境の健康維持に役立つため、積極的に取り入れていきましょう。

犬の腸活に大切な善玉菌の主な種類

犬の腸活に特に重要となる3種類の善玉菌について紹介します。ビフィズス菌を含む3種類それぞれの特徴について、正しく理解しておきましょう。

ビフィズス菌

ビフィズス菌の働きや効果は、人間と同様に腸内環境の改善が中心です。ビフィズス菌は腸内で「乳酸」や「酢酸」などの有機酸を作り出し、腸内を酸性に保つことで、サルモネラ菌などの有害な悪玉菌の増殖を抑えてくれます。

ビフィズス菌を取り入れることで期待できる効果は下記の通りです。

  • 便秘や下痢の改善
  • 糞便の臭いの軽減
  • 免疫機能のサポート
  • 消化吸収の効率化

人間同様の効果が期待できるビフィズス菌ですが、犬と人では腸内フローラが異なるため、犬には犬由来のビフィズス菌や、動物用に調整された製品の方が効果的に働くでしょう。

また、ビフィズス菌は腸内に定着しにくいため、効果を維持するにはサプリメントなどを継続的に摂取することが推奨されます。

乳酸菌

乳酸菌の主な働きは、腸内環境の健康維持と改善です。乳酸菌は、腸内で糖を分解して乳酸などの有機酸を生成します。腸内が酸性に保たれることで、有害な悪玉菌の増殖や定着が抑えられ、腸内フローラのバランスを整えることが可能です。

ビフィズス菌と同じような効果に思えますが、乳酸菌とビフィズス菌は生息する場所や産生する酸の種類に違いがあります。

ビフィズス菌の生息地は大腸です。乳酸菌は大腸から小腸にかけて広く生息しているのが特徴です。また、ビフィズス菌が乳酸と酢酸を産生するのに対し、乳酸菌が産生するのは主に乳酸のみになります。

ビフィズス菌と乳酸菌をバランスよく摂取することにより、腸内環境をより良く整えられるでしょう。

酪酸菌

酪酸菌は主に大腸に生息し、腸内で食物繊維などを分解して酪酸を生成します。酪酸は大腸の粘膜細胞にとって最も重要なエネルギー源です。これにより、大腸の細胞が正常に機能し、消化吸収を助ける効果が期待できます。

また酪酸は大腸の粘液層を厚く保ち、腸のバリア機能を維持・強化する働きがあるため、有害物質が体内に侵入するのを防いでくれるので、犬の健康には欠かせない善玉菌といえるでしょう。

ビフィズス菌や乳酸菌と同様に、酪酸菌も腸内環境を整えてウェルシュ菌などの悪玉菌増殖を抑えてくれます。また、大腸内をビフィズス菌が活動しやすい環境に整えるサポート役でもあるので、積極的に摂取するのがおすすめです。

犬にはビフィズス菌が少ない?

ビフィズス菌は、元々犬の体内に生息していますが、下記のような様々な理由により減少してしまうことがあります。

  • ストレス
  • 加齢
  • 運動不足
  • 食物繊維不足

善玉菌が減ると、免疫力の低下や病原菌が増える原因になる可能性があるため注意しなければいけません。善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富に含まれるカボチャやさつまいもを与えたり、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を取り入れてみましょう。

日々の食事に少しずつ加えるだけで、ゆっくり腸内環境は改善されていきます。即効性はありませんが、約2週間程度で改善が見られるでしょう。個人差はありますが、さらに継続することでより大きな変化を実感しやすくなります。

犬のビフィズス菌や乳酸菌を増やす方法

ビフィズス菌や乳酸菌は犬の体内に元々生息している腸内細菌です。しかし、加齢やストレスによって減少してしまうため、腸活のためにも意識して与えてあげましょう。

犬のビフィズス菌や乳酸菌を増やすためにおすすめなのが、下記3つの方法です。それぞれについて詳しくみていきましょう。

サプリを取り入れる

ビフィズス菌や乳酸菌を効率よく増やすためにはサプリメントがおすすめです。人間用のサプリメントの場合、犬には不適切な菌種や量が配合されている可能性があるため、必ず犬用のサプリメントを選びましょう。

サプリメントは種類があり過ぎて、何を選べばいいか分からない場合には獣医師に相談することもひとつの方法です。愛犬の品種や年齢、体重、生活習慣などを考慮し、適切な種類と量のサプリメントを処方してもらうこともできます。

おやつにヨーグルトを与える

ヨーグルトを与えることで、ビフィズス菌や乳酸菌を増やせます。砂糖やキシリトールなどの甘味料は犬にとって有害なので、必ず無糖のプレーンタイプを選んでください。乳糖不耐症の犬には乳糖を分解したヨーグルトを選ぶと、お腹を壊すリスクを減らせます。

おやつとしてそのまま与えるのはもちろん、主食のトッピングとして与えるのもおすすめです。初めてヨーグルトを与える場合はごく少量から与え、必ず様子を観察しておきましょう。

ヨーグルトでアレルギー反応が起こることもあるので、最低でも摂取してから2時間は目を離さないようにすると安心です。

善玉菌が含まれるドッグフードを選ぶ

ドッグフードには、善玉菌を含んだ設計になっているものも少なくありません。乳酸菌やビフィズス菌などが入っているか、成分表をよくチェックしてみましょう。中には、善玉菌のエサとなるフラクトオリゴ糖が含まれるものもあり、善玉菌の働きをサポートしてくれます。

主食のドッグフードだけではなく、トッピングフードにもこうした善玉菌が含まれているものもあるので、ぜひ愛犬の好みに合ったものを取り入れてみましょう。

犬のビフィズス菌を増やす事で期待できる効果

ビフィズス菌が増えるとどのような効果が期待できるのかを紹介します。

整腸効果

ビフィズス菌は、善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことで整腸作用が発揮されます。ビフィズス菌は腸内でオリゴ糖などを分解し、乳酸や酢酸を作り出します。これにより腸内が弱酸性に傾き、悪玉菌の増殖が抑制されます。

腸内環境が整うことによって消化吸収能力が高まり、健康維持に必要な栄養素を効率的に吸収しやすくなるでしょう。さらに、腸内環境が健康に保たれることで、体の免疫機能の維持にもつながります。

下痢の改善

ビフィズス菌は、犬の下痢の改善に効果的です。ビフィズス菌が作り出す短鎖脂肪酸などにより、悪玉菌が優位になるのを防ぎ、下痢や便秘の予防・改善に繋がります。

犬由来のビフィズス菌は犬の腸内で増殖しやすく、腸内フローラを正常化してくれるので、サプリメントや消化に良いフードなどを与えてあげましょう。

下痢の状態が何日も続いたり症状が全く改善されなかったりした場合、原因が感染症や何かしらの病気であることも考えられるので、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。

犬が下痢になる原因|ビフィズス菌・乳酸菌の減少と悪玉菌の増殖

お腹が弱い子の場合、すぐに下痢になってしまうと悩む飼い主さんも多くいるのではないでしょうか。犬が下痢になってしまうのには、主に下記2つの原因があります。それぞれについて詳しくみていきましょう。

ビフィズス菌の減少による腸内バランスの乱れ

犬の腸内には、消化を助け腸内環境を安定させる善玉菌の一つとしてビフィズス菌が存在しています。ビフィズス菌は腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑える役割を担っていますが、ストレスや食事内容の偏り、急なフード変更、加齢などが原因で減少すると腸内バランスが崩れやすくなります。

その結果、腸の働きが不安定になり、水分調整がうまくできず下痢を引き起こすことがあります。特に子犬やシニア犬はビフィズス菌が定着しにくいため、腸内環境の変化が下痢としてあらわれやすい点に注意が必要です。

悪玉菌が原因で下痢になってしまう

食生活の乱れやストレス、体調不良などにより腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、悪玉菌が優勢になることで下痢や軟便を引き起こします。

また、細菌感染も原因となることがあるため注意が必要です。クロストリジウムやカンピロバクターなどの病原菌が過剰に増えることで毒素を産生し、下痢を起こすことがあります。

細菌感染は水、食器の汚染、他の犬との接触など経口感染によるものが多く、発熱、腹痛、粘液便や血便を伴うことも少なくありません。

栄養バランスが取れたフードやストレスの発散、十分な睡眠を心掛けてください。下痢の症状がひどい場合、獣医師に相談すると善玉菌を増やして腸内フローラを整える整腸剤を処方してもらうこともできます。

乳酸菌が下痢を悪化させてしまうことも

乳酸菌は下痢の改善に効果的ですが、与え過ぎると逆に下痢を悪化させてしまうことがあります。一度に大量の乳酸菌を摂取したり頻繁に摂りすぎてしまったりすると、腸のぜん動運動が急に活発になりすぎてしまい、腸内細菌のバランスが崩れて下痢や軟便の原因になるため危険です。

また、乳糖不耐症の犬は乳製品を摂取することで下痢を起こす可能性があります。また、人間用のサプリメントを取り入れている場合、犬の体質に合わずに下痢が悪化することもあるので、必ず犬用のサプリメントを与えるようにしてください。

犬の腸活に良いビフィズス菌に関するよくある質問

犬の腸活に良いビフィズス菌について、よくある質問の中から特に知っておくべき5つをピックアップしました。

Q1.犬にビフィズス菌がないのは本当?

A.犬にもビフィズス菌はあります。しかし、人間のビフィズス菌と違い、犬の腸内に存在しているのは「ビフィドバクテリウムシュードロングム」などの犬由来のビフィズス菌です。

犬はビフィズス菌を人間のように多く保有しているわけではありません。また、人間用のサプリメントは犬の体質に合わず逆に腸内環境を乱してしまうことがあるため、自己判断で与えるのは避けるようにしましょう。

Q2.犬用のビオフェルミンは市販で買える?

A.一部の専門店やペットショップで購入可能ですが、お店によって在庫状況は異なるので、必ず事前に確認しておきましょう。Amazonや楽天市場など、大手通販ショップでの取り扱いもあります。

その際には、商品が正規品か、出店者は安全かなどを必ず確認してください。信頼性が確認できないなどの場合は、公式サイトや正規の販売店などから購入しましょう。

Q3.犬の腸内フローラはサプリで改善できる?

A.できます。プロバイオティクスやプレバイオティクスを配合したサプリメントを継続的に与えることで、腸内環境を整えることが可能です。

下痢や消化不良、免疫力維持のサポートが期待できますが、サプリメントだけで根本的な改善を目指すのではなく、ストレス軽減や食生活の見直しといった総合的なケアも並行しておこなうようにしましょう。

Q4.犬の腸活に良いサプリは?

A.善玉菌や、そのエサとなる成分が配合されているサプリがおすすめです。ビフィズス菌や乳酸菌が配合されているものや、オリゴ糖や食物繊維を配合して善玉菌を増やす役割があるサプリなどを選びましょう。

犬用に開発されたサプリメントが多くありますが、全年齢対象のものもあれば、特定の年齢や犬種に特化したものもあるため、愛犬に合ったタイプかよく確認してください。

Q5.犬のビフィズス菌を増やすおやつとは?

A.ビフィズス菌を増やすおやつでおすすめなのが、ヨーグルトや納豆などの発酵食品、食物繊維を含む野菜や果物です。また、乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれているクッキーやガムなどの機能性おやつもあります。

まとめ

犬の腸活に必須ともいえるビフィズス菌は、腸内環境を整える善玉菌の1種です。腸内環境を整えることで健康に大きく影響する下痢や便秘の改善、口臭や便臭の改善、免疫力の向上など、様々な効果が期待できるため、ビフィズス菌は積極的に摂取しましょう。

しかし、摂りすぎは逆に身体への負担が大きくなってしまうため注意が必要です。本記事では、ビフィズス菌についての基本的な情報や期待できる効果などについて詳しく紹介しました。お伝えした情報を参考に、ビフィズス菌をうまく活用して犬の腸活を進めていきましょう。